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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 鋼の錬金術師展
この記事は美術館鑑賞の感想です。



大阪文化館・天保山で開催されていた 『 はがね錬金術師れんきんじゅつし展 』 が、巡回で神戸開催と知ったので、最終日の七月八日に行きました。

【目次】

  1. 初めに:漫画の紹介と感想とか
  2. 神戸ゆかりの美術館
  3. 特別展の感想
  4. 余談

1. 初めに:漫画の紹介と感想とか

はがね錬金術師れんきんじゅつし 』 は、少年ガンガンで連載されていた漫画です。
錬金術が特殊能力として使われている世界で、架空のアメストリスという国を舞台の中心にしたファンタジーです。
アニメ化は二回、連載終了後に実写化されました。
今回の特別展は、実写映画化記念として開催されたものを原画を中心に再構成されました。
実写映画化記念は東京、大阪開催分のみで、その後の神戸、次の北九州市開催分は再構成版です。
京都に来るかなぁ。

一回目のアニメの最後にあった映画も酷かったのですが、二回目のアニメで声優さんの大半が入れ替わったので予告編で切り捨てて全く見ていません。
大佐は大川 透さんしか認めません。
( 病気復帰おめでとうございます )

実写映画化は、単行本の後書きで挙がっていた妄想キャストと一人たりとも一致しなかったので見ていません。
及川 光博さんの大佐が見たかったです。

最近の原作者:荒川 弘先生については、実写化のニュース感想で見た、「連載終了後に生まれた二人目のお子さんに障害か重い病気でも見つかったんじゃ」 という邪推に納得せざるを得ません。

気を取り直して漫画の感想。
話は面白くて好きでしたが、失礼ながら絵は上手いとか思いませんでした。
イベントの無料配布漫画で大阪開催分の感想を読んで行きたくなっただけです。

漫画では、語ってほしかった話がいくつか。
名前すら一度も出て来ませんでしたが、イシュヴァール戦の引鉄を引いた穏健派将校は誰なんでしょうね。
マスタング大佐の実の父親では、という説を聞いてからずっと気になっています。
( マダム・クリスマスは養母 )
あと単行本に載っていた予告漫画を読んでから気になっている、最後のゲームのノベライズが見つかりません。

2. 神戸ゆかりの美術館

こんな名前の美術館で開催されましたが、原作者の荒川先生は神戸出身ではありません。
北海道の酪農家出身という話がファンの間では知れ渡っています。
……どんな所縁があったのでしょうね。

美術館は魚崎か住吉から六甲ライナーに乗り換えた人工島にあります。
神戸ファッション美術館と同じ建物。
この美術館は展示替えのため休館中だったのでがっかりしました。
常設展に興味があったので行きたかったのですが。

3. 特別展の感想

感想。
美術館の職員の態度悪過ぎ。
もう二度と行きたくない。

特別展のグッズには、個数制限をされている物がいくつかあります。
その個数制限を管理するため、だとは思いますが……会計は半券一枚につき一度きりで、会計時に半券の裏にハンコを押されました。

和美は、混雑する特別展では完売を防ぐために先に図録やグッズを買う事があるので驚きました。
今回はリターン式コインロッカーに使うための百円玉がないという理由でしたし。
過去に何度か漫画アニメ系の特別展に行った事がありますが、そんな事をする特別展なんて一度も見た事がありません。
(バブルジャンルには行った事がないのでたまたまかもしれませんが……、ジブリ、ディズニー、ピーターラビット、魔法少女まどか☆マギカ、絵師100人展、カードキャプターさくら、黒執事のとぼそ やな展もそんな頭おかしい事はやっていません)
たまたま会場内で半券を拾ったので、しれっと二回目の清算をしましたけれども。

そしてチケット購入。
手元にあった小冊子 『 阪神沿線ミュージアムガイド 』 で団体料金になると書かれていたので提出したところ …… 通常料金を請求されました。
詰問したら、優待券一覧を見て先輩らしき隣の職員に確認を取ってようやく割引が効きましたが……教育が終わっていない新人を一人で置くな。

音声ガイドは、エドワード•エルリック役の朴 璐美とアルフォンス•エルリック役の釘宮 理恵だけなので借りませんでした。

…… 特別展は実写化記念の企画だったのに、音声ガイドがアニメ版の声優さんというのも不思議ですね。
原画展に来る、アニメ版が好きで真っ当な神経をしたファンは実写映画なんか見に行きませんよ。
映画の続編の企画はどうなるんでしょうか。


原画展……。
参考資料は楽しかったのですが、やっぱり絵が上手いとは思いませんでした。
あと枠外を全く描いていなくて驚きます。
腕とか髪の毛とか、枠外だからって途切れるんだ?
背景に紙の白がそのまま残っているのも不思議でしたが、そこはイラストだからでしょうか。
(古典美術ではご法度です)

参考資料で、シン組が使っている武器が苦無クナイではなくひょうという中国の投擲とうてき武器だと知りました。
形はほぼ苦無と同じですが、持ち手に紐を通す穴が空いています。
用途は日本の手裏剣だそう。

過去に所用で調べた事があるのですが、苦無は武器ではなく、壁を登る時などに使う道具です。
投げて当てればそれなりに怪我もさせられるかとは思いますが、本来の用途ではありません。

原画には、原稿用紙の裏面が一枚のみならず展示されていると思い込んでいたのですが、全くありませんでした。
荒川先生は裏面に落描きやキャラクター設定を描く事が知られています。
単行本のカバー下もトイレの四コマもありませんでした。

参考資料はあったのに、漫画系特別展によくある、過去発売グッズの総覧もなくてまた驚きました。
第一期アニメの頃に発売されたミニ六穴のシステム手帳は今も職場で愛用しています。

マスタング組が並んでいる扉絵の原画では、みんな予想外にスタイルが悪くて驚きました。
軍服だから短足に見えたのかなぁ。
大佐とリザさんって意外と身長差ないんですね。

カラー扉絵のコメントに、二回も 『 仕上げに雪を降らせる予定だったのに忘れた 』 と描かれていたのですが。
原画集の発売時や原画展開催決定の時にでも追加すれば良いのに …… と思いました。

カラーイラストの線画を鉛筆で描いている時期が長くて、勢いのある絵でも線画がぼやけるので綺麗に見えないのかなぁ。

最終回周辺の原画を見ていると、大佐とホーエンハイムが初めて会った時に何もなかったなぁとがっかりした事を思い出しました。
ホーエンハイムは、兄弟が人体錬成という禁忌を犯した事について、ピナコに 「 なんで誰も叱ってやらなかったんだ 」 (自分はどう叱って良いのか分からん )と話しています。
兄弟の過ちを叱ったのは、作中で大佐ただ一人です。
ホーエンハイムと大佐が出会ったら、そんな話が出て来るかもしれない、という話を同人小説で書いた事があるのですが。
同ネタ多数と思っていたのに、結局一度も見かけた事がありません。
第一期アニメ放送中(最盛期)にはまだジャンルにいなかったためでしょうか。

そんな記憶から、イズミさんと大佐の顔が似ている事から兄妹(姉弟)説があった事も思い出しました。
(ロイズミ党 同盟 で検索したらまだ出るはず?)
ただ単に荒川先生が描き分けられていないだけだと、当時から思っています。
ちなみにイズミさんが結婚しているので苗字は違って当たり前です。
……上述の原作の感想で触れた、大佐の父親 = 穏健派将校説を採用すると、別々に引き取られた可能性もありますね。
ちなみに同盟では大佐が兄でしたが、大佐は二十九歳〜三十歳。
イズミさんは兄弟の事を 「あの子(亡くなったイズミさんの実子)が生きていたらあれぐらいの年齢かな 」 と話しているので、大佐よりイズミさんの方が年上だと思います。
豆つぶと大佐だと年齢差がおかしくなりますから。


最後に、描き下ろしポスターの製作風景映像が流れていました。
図録の特典についている三十分のDVDを四分にまとめたものだそうです。
大佐の顔が初登場時より童顔に描かれている事に気付いて嬉しかったのですが(作中でどんどん面長になっていくのが嫌でした)
つまり絵が安定していないという事でもあるのですよね ……。
中盤に過去話(イシュヴァール戦)があるので、年齢による変化ではありません。

描き下ろしポスターと同じ構図でホムンクルス組版も描かれていましたが、……セリムそこ?(エドワードの位置)
そして改めてポスターの人物チョイスが全くの謎ですね。
アームストロング少佐は荒川先生の好みで選んだのでしょうか。

そんなところかなー。

個数制限があるブラインド形式のグッズは、嫌いなエンヴィーが当たらなくて良かったです。
キーホルダーでは無事に大佐を引き当てましたし。

4. 余談

時間があるので小磯 良平記念美術館に行こうかと思いましたが、体力切れと懐事情で諦めました。
一万円以上買うとか思いもよりませんでしたよ。
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