忍者ブログ
気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
[4517]  [4516]  [4515]  [4514]  [4513]  [4512]  [4511]  [4510]  [4509]  [4508]  [4507
ざっくざく > 美術鑑賞 > 美術館:春画展
書き忘れていたつもりではないのですが、10/7の午前中、たまたま美術館に行きました。
という話です。
以前書いたシーテックジャパンは、同日10/7の午後から行ったのでした。

永青文庫
美術館特別展の公式サイトです。18禁

東京周辺で午前九時から十二時過ぎまで自由時間があり、事前に友人と色々話したところ「特に予定もないから東京駅周辺でもうろうろするかー」という事になっていたのですが。
10/6になってから、旅行の準備をしていた時に「諦めていた春画展に行ける!?」と気づき、出発日に慌てて相談、決行となりました。

ええ、春画展に行けました。

一緒に行った友人が、決まる前に「東京駅の近くに美術館とかありそうやんね」と言っていたので、てっきりそれなりに美術展を見に行く人なのかなと思い込んでいたのですが……小学校だか中学校だかの頃に行ったきり、との事でした;
(東京駅にも美術館があります)
春画展はLINE NEWSに載っていたのを読んで興味があったそうですが。
……十年振りぐらいの美術館がこんな空前絶後のキワモノでごめんなさいw
(春画だけを集めた特別展は日本初です)

最寄り駅が有楽町線荒川駅で、そこからチラシ裏面のアバウト地図を元に、江戸川を越えて適当に曲がって目白通り?沿いを行ったのですが……間違えました\(^O^)/
……途中、手帳で有名な高橋書店や米倉千尋が所属するキングレコードが見られて楽しかったです。
あと、駅の案内に書いてあった鐘がものすごく大きい大聖堂とか。

会場の永青文庫は、坂をひたすら登っていった住宅街から少し離れた一角にあります。
永青文庫を所有する細川家の元個人邸宅だそう。
初日や土曜日は入場制限が掛かるほど混雑する、と聞いたのですが、平日の午前だったのでまだ人が少なくて安心しました。

学生割引が効くかなーと思ったのですが、18歳未満の入場が禁止なのでさすがに無理でした。

副題は「世界が先に驚いた」で、英国で特別展が開催され、好評だったそうです。
(宇多田ヒカルか誰かが「国内でもやってほしい」と呟いたらしいですね)
国内でも開催が検討されていたのですが、性描写という印象でスポンサーがつかず。
そんな理由で巡回展の開催もほぼ不可能だと思われます……。
追記。
後日、京都にある細井美術館で開催されました。

ちなみに入口の解説によると、海外では性描写は駆け出しの画家の仕事だったのですが、浮世絵の春画では、現役最高峰の絵師が手掛けていたのも特徴だそうです。

どうでも良いですが、問題の性描写はかなりグロめです。
一部屋目か二部屋目の陰陽勝負?とかいうのが特に濃密な描写でした。

三部屋目だったかな。
北斎だったと思いますが、有名浮世絵師が春画の周りにみっちりと文章を書いていて、さすがに直接文字は読めませんでしたが、解説でねっとりとした台詞が読めて面白かったです。

面白かったのは、江戸幕府の八代将軍:徳川吉宗の時代に規制が掛けられたものの、その規制を逃れるために大手出版社を通さず、個人的に楽しむ私家版が増加。
空刷りなど豪華絢爛な作りが増えた、という歴史の辺りです。
場所で言うなら後半……というか最後の部屋。
そこら辺には、主催の細川家が所有する春画も出ていました。

同行した友人の感想が心配でしたが、BL好きなためか男色に驚いたり(江戸時代の男色は割と有名なのですが……)、浮世絵に詳しくないので首の曲がり方に突っ込んだり、とそれなりに楽しんでくれたようで何よりです。

時間が危ういかと思った頃に、最後の展示室に辿り着いたので安心しました。
もう少し会場が広かったら泣くところでした……。
大英博物館より展示替え回数が多くなっているんだろうなぁ。

別棟のグッズ売り場もじっくり見られました。
開催期間がしっかり書かれた告知ポスターが一万円!で売っていて、どういう値段設定なのかと疑問に思っていたら、特殊紙に特殊印刷らしいです。

春画が印刷されたTシャツやバッグもあり、Tシャツは胸ポケットで性器部分が隠されていて、その発想には笑ったのですが……。
結合部分が隠されていても、春画だと明らかに分かる絵をTシャツや鞄にして、一体誰が買って誰が使うのでしょうか。寝間着?

ちなみに図録は四千円でした。高い!
(でも買った)
なぜかバイブルサイズを大きくしたような判型で、家で本棚に片付けるのにも手間取りました……。

長くて急な階段を降りると江戸川沿いの公園に出るので、そちらから行った方が近いと思います。
途中に松尾芭蕉の最後の庵があったので写真を撮って終了です。
朝ごはんを食いっぱぐれましたが、楽しかったー!

添付はまた後日。
PR
【 この記事へコメント 】
名前
コメントタイトル
URL
本文
削除用パスワード
累計アクセス数
アクセスカウンター
レコメンド
プロフィール
書いている人:七海 和美
紹介:
更新少な目なサイトの1コンテンツだったはずが、独立コンテンツに。
PV数より共感が欲しい。
忍者ブログ [PR]