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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > フォーエバー現代美術館:永遠の南瓜
フォーエバー現代美術館
開館一周年が最後の特別展という、京都にあった 「 フォーエバー現代美術館 」 に行きました。
こんにちは、和美です。
行ったのは二月二十四日ですが、図録がないので記憶を頼りに感想記事です。

【目次】

  1. きっかけ
  2. フォーエバー現代美術館
  3. 美術館の感想
  4. 特別展の感想
  5. 畳と美術鑑賞
  6. その後

1. きっかけ

フォーエバー現代美術館
京都の伊勢丹にある館内美術館「えき」に行って、フォーエバー現代美術館が二月末で閉館だと知りました。
つい最近開館したばかりだったような気がしながらも、東京にあったスヌーピー美術館のように元から期間限定の予定だったのかな、と類推していました。
主な収蔵品が草間 彌生である、という事から常に混雑しているように感じてしまったのですが、閉館する前に行く事に決めました。

ちなみに草間 彌生やよいは、過去に行った 『 LOVE 』 展という、多数の作家作品が出品されている特別展で、唯一写真撮影が可能だった作家、という思い出のために割と好きな作家です。
参考リンク:LOVE展他:美術館三軒

2. フォーエバー現代美術館

上述の通り、「 元から期間限定の予定だったのかな 」 と類推したのですが、一応調べてみました。

二〇十七年六月より期間限定で開館。
登録有形文化財である美術館の建物の賃貸借契約が満了するため閉館。
( 公式サイトより抜粋 )
という事で、予想通り期間限定の開館だったようです。
ただし、

開館一周年記念として、最後の特別展は三室だった常設展示室に二室を追加して、合計五室でグランドオープン。
( 同じく公式サイトより抜粋 )
ともあり、開館一周年で最後の特別展だけ拡大開催という、よく分からない会場でした ……。

いつまで存在し続けるか分かりませんが、一応公式サイトです:フォーエバー現代美術館

なお、写真に撮った挨拶と解説を読み返したところ、秋田県に本館の 『 フォーエバー現代美術館 』 があり、分館として京都に開館したようです。
蒐集家は医者の父と、同じく医者で蒐集も跡を継いだ娘との事。

フォーエバー現代美術館

3. 美術館の感想

時々撮影可能エリアがあったのにも関わらず、デジカメを持って来るのを忘れてしまってショックでした……。
この特別展が閉館記念なので、幸か不幸か二度と来られません。

障子の穴を塞ぐために全面貼り替えではなく、障子を切って一マスだけ貼り合わせているなど、修繕が雑なのが目につきました。
格子天井ではなかったのも後世の改変でしょうか。

4. 特別展の感想

草間 彌生
特別展の題名が 「 草間 彌生 永遠の南瓜 」 とついていた割には南瓜が少なく、草間 彌生の創作活動を俯瞰できる程バリエーション豊かではない、という中途半端な出品内容でした。
個人蒐集の悪い面ですね。
『 自分の代になってからは、草間彌生の活動が俯瞰できるように蒐集内容を充実させた 』 と挨拶にはありましたが……。
出品目録に各章の解説が書かれていたのは良かったのですが、特別展の冒頭に掲示されている挨拶はありませんでした。

全六章の中で唯一、建物の二階に展示されていた第四章が花の絵で割と好みでした。

草間彌生

草間 彌生の作品は大半がシルクスクリーンです。
シルクスクリーンは版画の技法の一種なので、同じ作品が何枚もあり、作品の端に何枚刷ったかの合計と、そのうちの何枚目かが書き入れられています。
( 大抵なぜか鉛筆です。同時に作家のサインも入る事が多い )
展示されていた絵のうち、初期作品は百分の九十番台などの終盤だったのに対し、他の部屋で八分の一と異様に少ない枚数の作品がありました。
その作品は人気が出ないと思ったのか、何となく作らなかったのか、何か他の理由があって枚数が少ないのかが気になります。

南瓜の中では、第四章か第五章に少しだけあった、シルクスクリーンではなくエッチングの作品が好きでした。
ベタ塗りのシルクスクリーンに対し、エッチングは色の濃淡があって、私はぼかした背景が好きだなと思い出しました。

5. 畳と美術鑑賞

冒頭の挨拶文に、「 畳の上で鑑賞できるようにした 」 と書いてあったので、帰る間際に、一階で一番好みだった作品で一度試してみました。
当然、立っている時と目線と座った時の目線の高さは違います。
なのに、作品は立っている時の目線に合わせて展示されていたので、座ると作品を見上げる形になってしまい、長時間は見ていられませんでした。

あと、芸術作品を畳に座って鑑賞するというと、壁に貼るより文机に置いて手元で鑑賞する印象があります。
巻物は文机で少しずつ広げながら鑑賞されていた、と泉屋博古館でも紹介されていましたし。
日本家屋の壁は土で塗られているので何かを貼るには不向きで、壁に貼るなら掛け軸の高さが限界だと思いました。

草間彌生

6. その後

帰りに近鉄電車で嫌な目に遭わされました ……。
という話はさておき。
( 近鉄バッファローズを潰した時から、近鉄には嫌な印象しかありません。だから赤字なんですね )

帰りに、チラシでは見るけどどこにあるのか分からなかった「 京都浮世絵美術館 」を初めて見つけました。
狭いビルの二階なので、かなり小規模のようですね。
余程興味のある告知を見つけない限りは期待しない方が良さそうだなぁ、と思いました ……。

永遠の南瓜
こちらは館内喫茶店で売っていた和菓子です。
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書いている人:七海 和美
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更新少な目なサイトの1コンテンツだったはずが、独立コンテンツに。
PV数より共感が欲しい。
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