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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 藤田嗣治展に行きました

昨二〇十八年の十二月十六日、京都市立近代美術館で開催されていた、『 没後五十周年 藤田 嗣治 展 』 に行きました。
こんにちは、和美です。
今さらの美術館鑑賞記事です。

【目次】

  1. 藤田嗣治とは
  2. 洗礼と信仰
  3. 恋愛
  4. 自画像

1. 藤田嗣治とは

藤田 嗣治つぐはるは、ピカソと同じ時代に生きた、日本の洋画家です。
陶器のように白い肌の女性の絵が有名で、 一群の作品は『 乳白色の時代 』と呼ばれます。
欧州で画家としての地位を確立させた後、一度日本に帰国していますが、日本の画壇と相容れず、再度欧州に渡ってそのまま客死しました。
キリスト教信者で、洗礼名から『 レオナール・フジタ 』と表記される事も多いですが、れっきとした日本人です。

2. 洗礼と信仰


藤田嗣治といえば 『 乳白色の時代 』 と呼ばれる白っぽい肌の女性像が最も有名です。
今回初めて見た、晩年にフランスに戻って洗礼を受けた前後辺りが一番好みでした。
藤田嗣治は、洗礼名から作者名を 『 レオナール・フジタ 』と表記される事も多いのですが。
呼び名の知名度の割には、洗礼を受けたのは案外遅かったようです。
キリスト教の絵は自分の信仰心を表すために描いていたという説明もあり、商業的ではないというか。
画家の一生を語る時に分けられる、序盤、最盛期の後にある最後の『 円熟期 』 というのはこういう作品群なんだろうかと感じました。
添付の画像は ≪ カフェ ≫ です。

3. 恋愛

渡仏前に結婚した相手と渡仏中に離婚した後、モデルなど三人ほど交際や事実婚を繰り返しているのですが、最後に選んだのが日本人という辺りに、日本人というか人種の性のようなものを見た気がしました。
いや 「 理想は、アメリカの給料を貰い、中国人のコックを雇い、イギリスの家に住み、日本人の妻を持つこと 」 ということわざがある程なので、理想は理想なのかなとも思いますが ……。

4. 自画像


藤田嗣治は特別好きでもないのに時々見に行っていたのですが。
(好きでもない画家でも、見に行ったらそれなりに好みの作品に出会えるのです)
今回初めて見た、渡仏前の自画像がすごく男前で驚きました。

藤田嗣治といえば、おかっぱ頭に丸縁のダサ眼鏡を掛けた自画像や写真が固定イメージとして有名です。
なので、それ以外の髪型をしていた時があったという想像もつかなかったのですが。
何を思ってあんなダサい格好をしていたのかと不思議です ……。
絵画鑑賞が趣味な父にそんな話をしたところ、「 画業に熱中するために、余計な人が近寄って来ないようにしていたのでは 」という推論が出ました。
( その割には恋多き人でしたが ……)

近年に丸縁眼鏡が流行した理由は、ものすごく可愛い女の子かものすごく綺麗な女性が 「 こんなにダサい眼鏡を掛けても可愛い私 ♡」 という意味で始めたのを、全く可愛くも綺麗でもない人達が真似しているだけ、と聞いたのを思い出します。
( 二次元でも現実でも、縁ありの眼鏡が似合う人はこの世の中に存在しません )

5. 猫


藤田 嗣治は上の写真でも飼い猫を抱っこしている通り猫が好きだったようで、ポスターにも猫を抱いた写真が使われていました。
ただ、特別展のために誰かが描いたらしいイラストの横にいる猫は 「 せめて猫の柄ぐらいは本物に合わせてほしいなぁ ……」と思いました。
最近、特別展に作者や代表作を元にしたイラストが添えられている事が増えましたが、そんなくだらないところに予算を使うぐらいなら、一種類でもグッズを増やしてほしいです。
ちなみに一作だけ、犬の絵も出ていました。
添付写真は ≪ 争闘(猫) ≫ です。
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書いている人:七海 和美
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