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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 河鍋 暁斎展に行きました
河鍋暁斎展
兵庫県立美術館で開催されていた『 没後百三十年記念 河鍋 暁斎 』の特別展に、五月十二日の日曜日に行きました。
こんにちは、和美です。
この記事は、美術館の感想です。

【目次】

  1. 特別展
  2. コレクション展
  3. 常設展示室
  4. 同時開催
  5. 次回開催

1. 特別展の感想

河鍋暁斎展2
河鍋 暁斎はあまり好みの絵がありませんでした。
最初にあった ≪ 柿に鴉 ≫ だけでしょうか。
≪ 夫婦喧嘩は犬も食わぬ ≫ という慣用句の題名の絵を見て、「 じゃあ犬( か獣 )を食う喧嘩が他にあるのか」と、絵とは全く関係ない事を考えてしまいました。
英語にあった 「 チェシャ猫のように笑う 」 という表現からルイス・キャロルが 『 不思議の国のアリス 』 のチェシャ猫を作ったそうなので、慣用句の成り立ちは案外考えてはいけないのかもしれませんが。

骸骨の絵を見ていて、本来なら六本しかないはずの肋骨が妙に多い事に気付きました。
正確な人体図が出回るのは、明治期の『 解体新書ターヘルアナトミア 』 が最初かなとも思いましたが、人骨より見る機会は少ないはずの筋肉は綺麗に正確だったので不思議です。

2. コレクション展

コレクション展
どこかの企業の協賛により、コレクション展が無料開放日でした。
副題は 『 境界線のむこう 』 で、線などの境界や生死、東西、現実、非現実などの方法でこちら側と向こう側を分けるという試みがテーマです。
白髪 一雄の抽象画 ≪ 東方浄瑠璃世界 ≫ が割と良かった以外は、浜田 知明の ≪ 初年兵哀歌 ≫ など、見た事のある作品が多かったです。
そうそう、佐伯 祐三の ≪ タラスコンの遺跡 ≫ という門の絵も良かったです。

コレクション展告知ポスター
コレクション展の告知ポスターに使われていた作品は、過去のコレクション展で何度も見た写真だったのに全く気づきませんでした。
米田 知子の偉人達が使っていた眼鏡を通して、偉人達本人の直筆作品を見る 「 見えるものと見えないもののあいだ 」 というシリーズです。
≪ 谷崎潤一郎の眼鏡 ー 松子夫人への手紙を見る ≫ や ≪ ヘッセの眼鏡 ー 兵士の写真を見る ≫ など、なんでこの人にその作品?代表作は他にあるでしょ?という選択もありますが、直筆原稿が残っていないという可能性も充分ありそうだと初めて気がつきました。

3. 特別展示室

兵庫県立美術館には常設で洋画家の小磯 良平と金山 平三の特別展示室があり、普段はほとんど展示替えがありません。
が、今回は珍しくコレクション展に合わせた展示があり、普段見ない作品が多かった気がします。
小磯良平の静物画はセザンヌにしか見えませんでした。
代表作 ≪ 合唱 ≫ は歌っている十人近くがほとんど同じ顔、というのはTV番組 『 美の巨人たち 』 で知っていましたが、モデルが二人だけだったと今回初めて知りました。

金山 平三は、普段は絵だけ展示されているのですが、今回は過去に開催された特別展でも見た覚えのない写真が展示されていました。
( この兵庫県立美術館で開催されていた特別展では、図録が完売していて買えなかったので確証はありませんが…… )
代表作である最上川の絵は、描かれた場所の写真が残っていると紹介されていて驚きました。

4. 同時開催

別館で 『 不思議の国のアリス 』 展が開催中でした。
併せて行くつもりだったのですが、閉館時間になってしまったので、諦めて後日となりました。
感想記事も後日リンク予定です。
不思議の国のアリス展( リンク修正済み)

5. 次回開催

次は吉野石膏コレクションより、『 印象派からその先 』 展。
印象派を起点に、そこから発展、派生していった新印象派、野獣派フォービズム、青騎士派、抽象画などを含めてエコール・ド・パリまでの特別展です。
チラシの表紙はルノワール。
印象派は特に好きでもないのでまあどちらでも良いかな、と思ったのですが。
十九世紀〜二十世紀の洋画を俯瞰できるようなので、全体的な流れが掴めたら良いなぁと思います。
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書いている人:七海 和美
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更新少な目なサイトの1コンテンツだったはずが、独立コンテンツに。
PV数より共感が欲しい。
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