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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 堀 文子追悼展

最近動く気が起きなくて、美術館に行く予定も遊びに行く予定も逃し気味です。
こんにちは、和美です。
これではいかんと奮起して、四月二十一日、京都の高島屋で開催されていた 『 生誕百年 堀 文子追悼展 ー 旅人の記憶 ー 』 に行って来ました。
そんな美術館鑑賞記事です。

【目次】

  1. 堀 文子
  2. 感想

1. 堀 文子


堀 文子は現代の日本画家です。
巡回展の最中に亡くなったそう。

感性というか構図がすごく女性的というかデザイン的で、非現実というか少し合成っぽいファンタジックな絵柄でした。
風景画の上に、図鑑で調べて描いた植物を付け足した感じで、地面から植物が生えているように思えませんでした。

名前も全く聞いた事がなく、今回の特別展の開催予告で初めて名前を知りました。

2. 感想

全体的にはあまり好みの絵柄ではありませんでした ……。
庭で見つけた蜘蛛の巣や、体調を崩してから始めたという微生物を描いた絵は綺麗で良かったのですけれども。

最初に良かったのは ≪ 浅間厳冬 ≫。
遠くから見た時に富士山かと思った(日本の象徴とか呼ばれるせいで、あまり好きではないです)のですが、題名から察するに浅間山。
近景の隅、葉が散り切った木の枝に止まっている烏が可愛かったです。

≪ 蜘蛛の家 ≫ は冒頭でも書いた、庭で見つけたという蜘蛛の巣の絵。
蜘蛛がやけに彩り豊かでしたが、ぼやけた黒一色の背景に巣の白が映えて綺麗です。

≪ 極微の宇宙に生きるものたちⅡ ≫ も、冒頭で書いた、体調を崩してから始めたという微生物を描いた絵です。
こちらも本物に比べて派手な色彩ですが、逆に宇宙っぽく見えて良かったです。

コラージュ作品のようなファンタジックな雰囲気の絵柄が絵本に似合いそうと思いながら見ていたら、絵本の挿絵も描いていたそうです。
≪ くるみわりにんぎょう ≫ の挿絵が展示されていたのですが、どんな話かさっぱり分かりませんでした。
その前に展示されていた、≪ おたんじょうび ≫ という作品は描かれた女の子の髪型やポットを持ってきたお母さんの雰囲気が古いものの、主線なしの水彩が綺麗で良かったです。
絵本の挿絵としか書いていませんが、定期購読絵本のシリーズでしょうか。

最初が抽象画かな?というぐらいに非現実的な木の絵が出てきたり、徳岡 神泉のようなぼんやりした背景に花だけの絵があったり、中島 千波のような桜があったり、と同じ画家のはずなのに、雰囲気が何度も変わって驚きます。

ポスターやチラシに使われていたこの絵は ≪ 花霞 ≫ 。
桜も絵によって描き方がバラバラでしたが、生家に植えられていたという椿は全体的に安定して綺麗でした。

≪ 幻の花 ブルーポピー ≫ に、高山植物であるこの花を見るため、八十歳にしてヒマラヤに行った、という解説があって驚きました。

絶筆ではありませんが、花の枯れたひまわりを描いた ≪ 終り ≫ の解説に書かれていた、「ひまわりは枯れてこそ実を結ぶ。」が印象に残りました。

最後はNHKのインタビュー映像です。
特別展の映像は長い上に滑舌の良くない人が多いのであまり見ないのですが、字幕があり、時間も短いようなので見てみました。
会場で展示されていた作品も多く写っていましたが、照明が強いのか、異様に明るく補正された絵ばかりで、「 さっき本物を見たけどこんな絵じゃなかった 」 と何度も思ってしまいました。

ちなみに ≪ 幻の花 ブルーポピー ≫ で書いた 『 八十歳にしてヒマラヤまで行った 』 というのは、登山ではなくヘリコプターでした。
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