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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > BBプラザ美術館:開館十周年記念展
BBプラザ美術館の開館十周年記念展

兵庫県立美術館の帰りに、BBプラザ美術館の開館十周年記念展に行きました。
こんにちは、和美です。
前期と後期を見終わったので、まとめて美術館の感想記事です。
BBプラザ美術館

【目次】

  1. BBプラザ美術館
  2. 特別展概要
  3. 前期
  4. 後期
  5. 美術館への要望

1. BBプラザ美術館

BBプラザ美術館とは、兵庫県はJR灘駅、阪神電鉄では岩屋駅の近く、駅から兵庫県立美術館に行く途中のミュージアムロード内に建っている、BBプラザというビルの一階の片隅にある小さな美術館です。
ビルの一階の一角なので狭く、兵庫県立美術館のついでにしか行きませんが、マイナーな画家を取り上げてくれるので、割と好きな美術館の一つです。

2. 特別展概要

今回は開館十周年記念として 『 企画展にみる10年の成果 美術館を紡いだ作家たち 』 という題名で、前期と後期に分けて企画展振り返りを開催しています。

会場内に掲示されていた特別展の一覧を見ながら、最初に見た特別展はどれかと思い出してみました。
結果、所蔵品コレクション展の 『 マリー・ローランサン 』 の可能性が一番高い気がします。

3. 前期

過去の特別展で、印象的だったものをいくつかご紹介します。
まずは五月十二日の日曜日に行った前期から。

1. T氏のコレクション

開催時の題名は 『 T氏コレクション ― 内外の近現代絵画と彫刻たち ―』
近畿圏在住の蒐集家T氏が半世紀、五十年間程に渡って蒐集していた所蔵作品を、兵庫県内の四館で合同開催したそうです。
紹介文によると、合同開催した各館で特色を出した、とあり、つまりコレクションが幅広いジャンルに渡るという事です。
BBプラザ美術館では前後期に分けて日本画と版画を展示したそう。
和美も絵画が好きなので本物が欲しいなと思う事はありますが、日本画は欲しいと思った事がないので、蒐集家はジャンルを決めるか広げるかが重要な分岐点なのかなと思いました。

京都近代美術館でも、作家の遺族から「 お好きな物を何点でも 」と寄贈を提案された時、制作遍歴が概観できるように、既に持っていたコレクションに足りていなかった初期の作品を選んだという解説がありました。

2. 石井 一男

開催時の題名は 『 2011年秋季企画展 ― 無垢の画家 石井一男 ― 』
時期的に間違いなく見ていない特別展なのに、なぜか見覚えのある絵柄だったのが不思議でした ……。
コレクション展か他の美術館で扱われていたのでしょうか。

3. 菅井 くみ

開催時の題名は『 パリと日本を駆けぬけた画家 菅井汲の眼差し ー版による色彩と記号のシンフォニー ー』
逸話を読んでいたら、兵庫県立美術館のコレクションに展示されていた人かなと思いました。
コレクションでは 『 ポルシェで高速で走るのが好きで、パリで事故に遭った事がある 』
BBプラザ美術館は 『 渡仏中に(地方名)の高速道路ハイウェイで事故を起こした 』 という書き方です。

4. 後期

五月十五日の水曜日に行った後期から、印象的だったものをいくつかご紹介します。

1. マリー・ローランサン

BBプラザ美術館に初めて来た時に開催していたマリー・ローランサンは後期の期間に含まれます。
開催時の題名は 『 パリに彩られた画家たち マリー・ローランサンとその周辺 』
他館から作品を借りて来る企画展ではなく、BBプラザ美術館の所蔵品で作られるコレクション展なので、振り返り展の対象ではありません……。

ただ、冒頭でも書いた通り、兵庫県立美術館のついでにしか来ないので、その後に開催されていても逃した特別展が何件かあります。

2. 西村 功

このBBプラザ美術館の企画展で名前を覚えた洋画家です。
開催時の題名は 『 シスメックスコレクション 生誕90年・没後10年 西村 功 パリの情景 』
…… BBプラザ美術館のホームページにある過去の特別展の紹介で、記憶と絵の雰囲気が全く一致しなくて困惑していたら、マリー・ローランサンの一つ前に開催していた『 新収蔵品展「―唐代の詩と多重都市の協演―高山辰雄・西村元三朗」 』の西村 元三朗と覚え間違えている可能性が出てきました。
こちらが初めて見た特別展かもしれません ……。
参考: 高山辰雄と西村元三朗展
参考:クラークコレクションと西村功

3. 須飼 秀和

開催時の題名は 『 日本の風景をみつめて 須飼秀和 ふるさとのうた
絵本「うなぎのうーちゃん だいぼうけん」の原画が全て展示されていて、原画で読んだのを覚えています。
うーちゃんがお兄さんに対して抱いていた、自覚のない淡い片思いなのかな、というぐらいの憧れが可愛らしく、また故郷との距離が程よく遠くて良かったです。

新聞連載されたエッセイ『 故郷の風景 』 の挿絵で ≪ 佐野邸の大イチョウ ≫ の絵が描かれた絵が特に気に入って、絵葉書を買ったのを覚えています。
特別展の開催時は絵毎にエッセイも掲示されていました。
感想記事ありません。

4. 熱きドローイング

開催時の題名は 『 拡がる彫刻 熱き男たちによるドローイング 植松奎二 JUN TAMBA 榎忠 』
前期でも似た題名で別のメンバーによる特別展が開催されていた、第二弾のようです。
三期に分かれていて、行った時は既に第三期でしたが、第二期を見たかった!
と思っていたら、ロビーに数点だけ作品が展示されていたのを覚えています。


入場券の代わりに期間中何度でも入場できる缶バッチを販売していて、第一期:植松 奎二と第二期:JUN TAMBAですごく悩みました。
買ったのは一番好きなJUN TAMBAですが、作品が鉄の太い丸鋼を曲げた立体物なのに、缶バッヂはなぜか写真ではなく絵(スケッチ?)でした。
彫刻も立体物も見方がよく分からなくて苦手なのですが、JUN TAMBAは好きです。
参考:熱き男達によるドローイング展

美術館への要望

毎回入場時に作品一覧と共にアンケート用紙を渡されるので、回答しています。
前期:特別展の一覧を紙で欲しいです。
後期:JUN TAMBAをもう一回やってください

まあ一番の要望は、毎回絵葉書を発売してほしい、できれば特別展専用の図録も、というのが大きいです。
あと通年の入場券があったら便利なのですけれども …… 前期の入場券を提示すると後期も無料になる、と聞いていたのにわずか三日で紛失してしまったので、本当に発売されても和美には役立たないかもしれません。
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