気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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先日(2/20金)一日で四軒の美術館に行きました。
そこそこ写真も撮ったのですが、記事を書き忘れていました。
うう、記録大事。
まずは一軒目:姫路市立美術館から。
竹内栖鳳展は兵庫県立美術館のだまし絵展Ⅱにに行った際(アレ、記録がない)前売り券を買ってから楽しみにしていました。
家を出る予定は大幅に遅れましたけどね……。
竹内栖鳳は日本画の円山四条派の大家で、和美が一番好きな画家です。
今回の目玉は、昨年(2014年)の十月頃に見つかったという、唯一の油絵。
小品でした。
何に驚いたって、浄土真宗本願寺派(西)の門主が建てた二楽荘という別荘に、大谷探検隊の資料と共に飾られていた、というのが、現状で判明している最後の所有ってところですよ。
大谷探検隊は話に聞くだけだったのですが、資料として展示されていた新聞記事によると、二楽荘自体が火事に遭った際、探検隊が持ち帰った発掘品も同時に焼失しているそうで……危ない。
先日、「某糞ゲーム作品に出てくる刀の現状を調べたら、関東大震災で焼失している事が判明した」というツイートを見掛けた事もありまして。
罹災文化財一覧なるものがあるそうです。
娘の嫁入り道具に持たせたという絵の描かれた食器があって羨ましくなりました。
あと烏可愛い。鴉。
特別展の前売り券には通常展の入場券もついていたので、ついでに見てきました。
モネの朝焼けの絵が妙に雑だと感じてしまいました。
二軒目の前に、姫路城も外から眺めてみました。
修復工事がとりあえず終わって覆いが外され、白鷺城ならぬ白過ぎ城とか揶揄されていると聞いていたのですが。
黒い瓦の屋根に、白で格子模様を入れているので余計に真っ白に見えてしまうのですね。
遠くて綺麗に撮れませんでした。
そうそう。
二軒目の神戸市立博物館のために三宮まで行く途中に、大きな灯台の様な展望台のような建物が沿線にあったのですが。
あれはもしや東経135度にあるという日本の標準時線を示す天文台だったのでしょうか。
姫路市立美術館はたまに行くのですが、初めて気づきました。
二軒目は神戸市立博物館のチューリッヒ美術館展。
ホドラーの絵が微妙だなぁと思ってしまいました。
大阪近代美術館設置準備室の所蔵に、ジャコメッティ作の長い鼻の男の彫刻があるのですが。
ホドラーの親戚に画家のジャコメッティというのがいると知って驚きました。
そうそう、三年ほど前にチラシも見てからずっと興味があった、ヴァシリー・カンディンスキーも見られて嬉しかったです。
図録の表紙が無駄に三種類くらいあって悩みました。
結局抽象画家のピエト・モンドリアンにしましたが。
神戸市立博物館には、いい加減迷わずに行けるようになりたいです。
今回も迷いました。
震災の記録とかそんな感じの題名だったのですが、あんまり暗くもなくてイマイチでした。
四軒目は、こんどこそ兵庫県立美術館。
前回は諸事情で行けなかった「県美プレミアム」という名前の通常展が3/8までだったので、特別展が始まってすぐに行ったのです。
神戸市立博物館で見た時はホドラーは微妙だと思ってしまったのですが、何枚も見ていると「ホドラーはこういう絵」というイメージがついて何となく見慣れますね。
えーと、繰り返しが多い画家、という説明があったのは覚えているのですが。(記憶が㍍⊃)
踊っている絵が踊っているように見えないのはよくある話です。
通常展……重かったです。
阪神淡路大震災から二十年の特別展なので、内容にも気合が入っています。
学芸員の方たちが保存した新聞記事がほんとに重かったです。
当時、変わった展示方法をしていた版画が大きな被害を受けたとか。
マグリット……だったかな?特別展が開催される前だったのですが、作品はまだ運び込まれていなくて無事だったとか。
大阪の大丸で、小規模ながら代替開催があったそうです。
そもそも地震は閉館中の早朝だったので、開館時間よりはまだ被害は少なかったとか。
神戸在住の作家や画家が亡くなったとか。
有名人が死んだという話を聞いたことがなかったので衝撃でしたが、神戸が持つ独特の雰囲気に惹かれる方も多かったでしょうね。
県立美術館は神戸市灘区にありますが、建物を含めて被害規模も小さかったため再開も早かったそうですが。
他の美術館では、隣が小学校のため避難所に使われたという場所もあったそうです……。
美術品の修復方法もそれはそれで興味深かったのですが、個人宅から運び出されたという巨大レリーフに「どうしてそうなった!?」と思いました。
裏をコンクリートで固めて立てて飾られていたようで、個人宅を壊す時に美術館に寄贈されたのだったか。
裏面のコンクリートを剥がさない限り、重くて運べないし展示もできないという状態だったそうで、結局、とある会社の倉庫で預かっていただいた(≒放置)そうです。
展示はもちろん修復できた館蔵品ばかりでしたが、修復が不可能な美術品もあったのだろうなぁ、と切なくなりました。
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ハクモクレン(三枚目)の文章を書いていたら長くなったので、それだけ分割します。
そこそこ写真も撮ったのですが、記事を書き忘れていました。
うう、記録大事。
【目次】
- 姫路市立美術館:竹内栖鳳展
- 神戸市立博物館:チューリッヒ美術館展
- BBプラザ美術館:震災から20年展
- 兵庫県立美術館でホドラー展と震災から20年展
1. 姫路市立美術館:竹内栖鳳展
まずは一軒目:姫路市立美術館から。
竹内栖鳳展は兵庫県立美術館のだまし絵展Ⅱにに行った際(アレ、記録がない)前売り券を買ってから楽しみにしていました。
家を出る予定は大幅に遅れましたけどね……。
竹内栖鳳は日本画の円山四条派の大家で、和美が一番好きな画家です。
今回の目玉は、昨年(2014年)の十月頃に見つかったという、唯一の油絵。
小品でした。
何に驚いたって、浄土真宗本願寺派(西)の門主が建てた二楽荘という別荘に、大谷探検隊の資料と共に飾られていた、というのが、現状で判明している最後の所有ってところですよ。
大谷探検隊は話に聞くだけだったのですが、資料として展示されていた新聞記事によると、二楽荘自体が火事に遭った際、探検隊が持ち帰った発掘品も同時に焼失しているそうで……危ない。
先日、「某糞ゲーム作品に出てくる刀の現状を調べたら、関東大震災で焼失している事が判明した」というツイートを見掛けた事もありまして。
罹災文化財一覧なるものがあるそうです。
娘の嫁入り道具に持たせたという絵の描かれた食器があって羨ましくなりました。
あと烏可愛い。鴉。
特別展の前売り券には通常展の入場券もついていたので、ついでに見てきました。
モネの朝焼けの絵が妙に雑だと感じてしまいました。
二軒目の前に、姫路城も外から眺めてみました。
修復工事がとりあえず終わって覆いが外され、白鷺城ならぬ白過ぎ城とか揶揄されていると聞いていたのですが。
黒い瓦の屋根に、白で格子模様を入れているので余計に真っ白に見えてしまうのですね。
遠くて綺麗に撮れませんでした。
そうそう。
二軒目の神戸市立博物館のために三宮まで行く途中に、大きな灯台の様な展望台のような建物が沿線にあったのですが。
あれはもしや東経135度にあるという日本の標準時線を示す天文台だったのでしょうか。
姫路市立美術館はたまに行くのですが、初めて気づきました。
2. 神戸市立博物館:チューリッヒ美術館展
二軒目は神戸市立博物館のチューリッヒ美術館展。
ホドラーの絵が微妙だなぁと思ってしまいました。
大阪近代美術館設置準備室の所蔵に、ジャコメッティ作の長い鼻の男の彫刻があるのですが。
ホドラーの親戚に画家のジャコメッティというのがいると知って驚きました。
そうそう、三年ほど前にチラシも見てからずっと興味があった、ヴァシリー・カンディンスキーも見られて嬉しかったです。
図録の表紙が無駄に三種類くらいあって悩みました。
結局抽象画家のピエト・モンドリアンにしましたが。
神戸市立博物館には、いい加減迷わずに行けるようになりたいです。
今回も迷いました。
3. B.B.プラザ美術館
三軒目は兵庫県立美術館……の手前にある、B.B.プラザ美術館。震災の記録とかそんな感じの題名だったのですが、あんまり暗くもなくてイマイチでした。
4.
四軒目は、こんどこそ兵庫県立美術館。
前回は諸事情で行けなかった「県美プレミアム」という名前の通常展が3/8までだったので、特別展が始まってすぐに行ったのです。
神戸市立博物館で見た時はホドラーは微妙だと思ってしまったのですが、何枚も見ていると「ホドラーはこういう絵」というイメージがついて何となく見慣れますね。
えーと、繰り返しが多い画家、という説明があったのは覚えているのですが。(記憶が㍍⊃)
踊っている絵が踊っているように見えないのはよくある話です。
通常展……重かったです。
阪神淡路大震災から二十年の特別展なので、内容にも気合が入っています。
学芸員の方たちが保存した新聞記事がほんとに重かったです。
当時、変わった展示方法をしていた版画が大きな被害を受けたとか。
マグリット……だったかな?特別展が開催される前だったのですが、作品はまだ運び込まれていなくて無事だったとか。
大阪の大丸で、小規模ながら代替開催があったそうです。
そもそも地震は閉館中の早朝だったので、開館時間よりはまだ被害は少なかったとか。
神戸在住の作家や画家が亡くなったとか。
有名人が死んだという話を聞いたことがなかったので衝撃でしたが、神戸が持つ独特の雰囲気に惹かれる方も多かったでしょうね。
県立美術館は神戸市灘区にありますが、建物を含めて被害規模も小さかったため再開も早かったそうですが。
他の美術館では、隣が小学校のため避難所に使われたという場所もあったそうです……。
美術品の修復方法もそれはそれで興味深かったのですが、個人宅から運び出されたという巨大レリーフに「どうしてそうなった!?」と思いました。
裏をコンクリートで固めて立てて飾られていたようで、個人宅を壊す時に美術館に寄贈されたのだったか。
裏面のコンクリートを剥がさない限り、重くて運べないし展示もできないという状態だったそうで、結局、とある会社の倉庫で預かっていただいた(≒放置)そうです。
展示はもちろん修復できた館蔵品ばかりでしたが、修復が不可能な美術品もあったのだろうなぁ、と切なくなりました。
ハクモクレン(三枚目)の文章を書いていたら長くなったので、それだけ分割します。
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