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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 奈良市の秘仏公開を見てきました。
璉珹寺外観
五月三十一日、用事で奈良に行ったついでに、去年逃してしまった秘仏公開を見ました。
こんにちは、和美です。
今回は璉珹寺れんじょうじの拝観感想記事です。

【目次】

  1. きっかけ
  2. 漣珹寺
  3. 秘仏公開
  4. 御朱印とお茶
  5. 余談

1. きっかけ

秘仏公開広告
二年ほど奈良市郊外に住んでおり、駅から家まで歩く途中に『 秘仏公開 女人裸形阿弥陀像 』 と立て看板が設置されていました。
期間は五月の丸一ヶ月間、家から徒歩圏内。
いつでも行ける、と思っていたらさにあらず、気づくと終わっていました。
という去年の失敗を覚えていたので、翌年の今年、五月一日に引っ越しはしたものの、最終日に何とか行けました ……。
同じ日に行った他の美術館はこちら:奈良市 杉岡 華邨かそん書道記念美術館に行きました

2. 璉珹寺

璉珹寺外観
飛鳥時代からの古いお寺ですが、宗派は当初の法相宗から浄土宗に変わり、今は浄土真宗遣迎院けんごういん派という天台宗系統のお寺だそう。
…… 浄土真宗本願寺派 名古屋別院が別の宗派から転派したと聞いた時にも思いましたが、檀家さんやご家族からの反対はなかったのでしょうか。
璉珹寺は脇侍わきじがいるものの、ご本尊が秘仏の阿弥陀如来で浄土真宗という名前なので、浄土真宗本願寺派から分裂したのかと思っていたのですが。
検索したところ、浄土真宗遣迎院派というのは、天台宗から分離独立した一派のようです。
ちなみに浄土真宗は、阿弥陀如来を単体でご本尊とし、脇侍と呼ばれる他の仏様はいません。
璉珹寺では、脇侍が観音菩薩と勢至菩薩で、いずれも明治時代に国宝の指定を受けた、今は重要文化財です。
観音菩薩は平安時代の一木造りによる美しい仏像ですが、勢至菩薩は後世に観音菩薩に合うように作られたそう。
重要文化財に指定されている通り、頑張って作られているようですが、観音菩薩に比べると技量は少し劣るとの事。
璉珹寺の庭
五月上旬には色々咲く庭も綺麗だそうです。

3. 秘仏公開

さて、本題の秘仏。
奈良県指定有形文化財の指定を受けています。
裸形像は鎌倉時代に流行したものの、遺例は少ないそう。
『 女人裸形 』 という割には上半身だけで胸の膨らみもさほどなく、下は茶色い服。
正直、なぜ女人だと判断したのか不思議に思うほどでした。
まあ白木なのが女性らしいと言われればそうかもしれませんが ……。
暗い本堂でお話を聞いたところによると、下半身に身につけているのは、なんと西陣織の袴。
一般参拝客は見られませんが、その下は全裸だそうなので、性別は確実に女性だと分かるのでしょう。

今は毎年五月に一般公開されていますが、昔は五十年毎、袴を履き替える年にだけ公開していたそうです。
前回が平成十年だったので、次は令和二十九年でしょうか。
女性の仏様なので、袴の履き替えは未婚女性が担当する事と決まっていて、前回の平成十年は、高校生と大学生だったお寺の住職さんのご令嬢お二人が行ったそう。
…… 胸も隠して差し上げてください ……。

別室で公開されている、平成十年まで履かれていた西陣織の袴も見てきました。
写真は撮れませんでしたが、毎回同じ柄で、朱雀、玄武、青龍、白虎が描かれているそう。
…… 説明を受けないと分からない柄です。

4. 御朱印とお茶

璉珹寺のお茶
秘仏公開の後、本堂とお座敷を結ぶ渡り廊下で、絵葉書と御朱印が販売されていたので御朱印を買いました。
御朱印は印刷かと思ってしまいましたが、別紙に書き置きされているタイプです。
そして、令和元年お祝いの限定御朱印は目の前で売り切れました ……。
さすが最終日。
「 来年も作ります 」 と仰っていましたが …… 来年まで覚えて頂けているとは思えません。

それにしても、貼り付け型の御朱印って、参拝者の御朱印帳のサイズを考慮していないんですね。
とりあえず御朱印帳に挟んで持って帰り、縦が長かったので、家で文字の入っていない場所を折って貼り付けました。
…… 和美が持っている御朱印帳より小さいサイズも出ていた記憶がありますが …… 文字がはみ出てしまう可能性もありそうです。

お座敷にお茶とお菓子のセットがあったので、枇杷びわ茶をお願いしました。
他に二種類選べました。
美味しかったので、実家に生えている枇杷でも一度作ってみたいです。
お菓子は落雁らくがんでした。
落雁は中に粒あんが入っていて残念でした ……。
というか、落雁は中に何も入っていないものだと思っていました。

5. 余談

この日は元の部屋の鍵引き渡しでした。
拝観の後に時間が空いたので、寂れているせいか人気の雑誌も売れ残っている本屋さんに行ったら、探していた漫画を二冊も見つけて驚きながら買いました。
ありがとうございます。三省堂書店様。
残念ながら、目当ての雑誌は見つかりませんでした。
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書いている人:七海 和美
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