気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
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ざっくざく > 美術鑑賞 > ヨルク・シュマイサー展に行きました
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五月二十九日の水曜日、奈良国立博物館で開催されていた藤田美術館展を見た( 当ブログ内過去記事 )後、奈良県立美術館で開催されていた、『 ヨルク・シュマイサー 〜 終わりなき旅 〜』 展を見に行きました。
こんにちは、和美です。
今回も美術館鑑賞記事です。
エッチングが中心の版画家です。
ドイツ出身、京都に留学して奈良に惹かれ、美術学校に招聘されてオーストラリアに移住しました。
奥さんが奈良県出身だという理由はあるのでしょうが、外国人への対応は京都の方が慣れていると思うので、元奈良県民としてはよく住んでいられたなぁと驚きます。
作品に自分の頭文字からとった 『 JS番号 』 という通し番号をつけていたそう。
…… バッハ作品番号を想起させますね。
あれはファンが勝手につけたものですが。
本人が、「 版画の技法ではなく、作品そのものに注目してほしい 」 と考えていたとの理由で、特別展の作品制作方法には 『 エッチング 』 以上の詳細が書かれていないのですが。
この注意書きで、エッチングの中にも複数種類あると初めて知りました。
ちなみに図録では、ほとんどの作品でエッチングとアクアチントなどいくつかの技法が併記されていました。
一般的なエッチングの他に、ディープ・エッチング、ソフト・グラウンド・エッチング、リフト・グラウンド・エッチング( シュガー・アクアチント )があるそう。
参考:コトバンク:エッチング
あと、本人が作った技法解説書には、エングレーヴィング、ドライポイントなども載っていました。
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ポスターに使われていた絵は ≪ 奈良、東大寺 ≫
ですが、真ん中にある割と大きな空白に文字が入れられていたせいで、原画を見たら物足りない雰囲気になってしまいました ……。
よく見ると、周りにも中心にも別の色で様々な物が描かれているのですけれども。
最初に参考写真として東大寺の腕章をつけてスケッチするシュマイサーの写真が展示されていたのに、その時に使っていたスケッチブックの展示はかなり後の方だったので、スケッチブックの解説にあった 『 当展覧会冒頭の写真 』 となかなか結びつかなくて悩みました。
( 結局二周見ました )
同じエッチングの版に手を加えてシリーズにする事が多く、≪ 京都清水寺 ≫ では四季が表現されていました。
冬が一番綺麗です。
建物では、≪ 故宮の門 ≫ も素晴らしかったです。
あまり心に響く作品はなかったのですが、英語で細かい文字が書かれた精密画のシリーズがありまして。
擦った作品で英語が正しく読めるように、銅版にわざわざ鏡文字で直接文字を書いていたという解説には驚きました。
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オーストラリアに移住した後、南極もシリーズで描かれていて、中でも ≪ デーヴィス基地付近 I ≫、シリーズ ≪ ビッグ・チェンジズ ≫ の一枚目が好きです。
最後の方にあった真冬の山形のシリーズ ≪ 黒川能 ≫ は黒と白のコントラストが素晴らしかったです。
なお、図録は先に開催された巡回展とこの特別展のために制作されたようです。
以前にこの奈良県立美術館で開催された特別展でガラスペンを買ったのですが。
誤って踏んで割れてしまい、買い直そうかと思っていたのに、なぜか販売されていませんでした ……。
その時に売っていて悩んだ呉竹のカラーペンもなくなっていたので、商品を入れ替えたのでしょうね。
代わりに、最近欲しかった罫線のない一筆箋が買えました。
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五月二十九日の水曜日、奈良国立博物館で開催されていた藤田美術館展を見た( 当ブログ内過去記事 )後、奈良県立美術館で開催されていた、『 ヨルク・シュマイサー 〜 終わりなき旅 〜』 展を見に行きました。
こんにちは、和美です。
今回も美術館鑑賞記事です。
【目次】
- ヨルク・シュマイサー
- 特別展の感想
- ミュージアムショップ
1. ヨルク・シュマイサー
ヨルク・シュマイサーは、今回の特別展で初めて名前を知りました。エッチングが中心の版画家です。
ドイツ出身、京都に留学して奈良に惹かれ、美術学校に招聘されてオーストラリアに移住しました。
奥さんが奈良県出身だという理由はあるのでしょうが、外国人への対応は京都の方が慣れていると思うので、元奈良県民としてはよく住んでいられたなぁと驚きます。
作品に自分の頭文字からとった 『 JS番号 』 という通し番号をつけていたそう。
…… バッハ作品番号を想起させますね。
あれはファンが勝手につけたものですが。
本人が、「 版画の技法ではなく、作品そのものに注目してほしい 」 と考えていたとの理由で、特別展の作品制作方法には 『 エッチング 』 以上の詳細が書かれていないのですが。
この注意書きで、エッチングの中にも複数種類あると初めて知りました。
ちなみに図録では、ほとんどの作品でエッチングとアクアチントなどいくつかの技法が併記されていました。
一般的なエッチングの他に、ディープ・エッチング、ソフト・グラウンド・エッチング、リフト・グラウンド・エッチング( シュガー・アクアチント )があるそう。
参考:コトバンク:エッチング
あと、本人が作った技法解説書には、エングレーヴィング、ドライポイントなども載っていました。
2. 特別展の感想
ポスターに使われていた絵は ≪ 奈良、東大寺 ≫
ですが、真ん中にある割と大きな空白に文字が入れられていたせいで、原画を見たら物足りない雰囲気になってしまいました ……。
よく見ると、周りにも中心にも別の色で様々な物が描かれているのですけれども。
最初に参考写真として東大寺の腕章をつけてスケッチするシュマイサーの写真が展示されていたのに、その時に使っていたスケッチブックの展示はかなり後の方だったので、スケッチブックの解説にあった 『 当展覧会冒頭の写真 』 となかなか結びつかなくて悩みました。
( 結局二周見ました )
同じエッチングの版に手を加えてシリーズにする事が多く、≪ 京都清水寺 ≫ では四季が表現されていました。
冬が一番綺麗です。
建物では、≪ 故宮の門 ≫ も素晴らしかったです。
あまり心に響く作品はなかったのですが、英語で細かい文字が書かれた精密画のシリーズがありまして。
擦った作品で英語が正しく読めるように、銅版にわざわざ鏡文字で直接文字を書いていたという解説には驚きました。
オーストラリアに移住した後、南極もシリーズで描かれていて、中でも ≪ デーヴィス基地付近 I ≫、シリーズ ≪ ビッグ・チェンジズ ≫ の一枚目が好きです。
最後の方にあった真冬の山形のシリーズ ≪ 黒川能 ≫ は黒と白のコントラストが素晴らしかったです。
3. ミュージアムショップ
買った図録に、一般流通書籍である事を示すISBNが書かれていて驚きました。なお、図録は先に開催された巡回展とこの特別展のために制作されたようです。
以前にこの奈良県立美術館で開催された特別展でガラスペンを買ったのですが。
誤って踏んで割れてしまい、買い直そうかと思っていたのに、なぜか販売されていませんでした ……。
その時に売っていて悩んだ呉竹のカラーペンもなくなっていたので、商品を入れ替えたのでしょうね。
代わりに、最近欲しかった罫線のない一筆箋が買えました。
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