気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
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五月二十六日日曜日、白鹿酒造博物館美術館で開催されていた、『 さくら百色 』 という特別展に行きました。
こんにちは、和美です。
方向音痴で迷いました。
そんな美術館の鑑賞記事です。
会期終了間際、各地の桜も散り切った五月末に、iPhoneアプリ 『 チラシミュージアム 』 で知りました。
ちょうど伊丹市立美術館に行く予定があったので、一緒に行こうと決めました。
参考記事:クルックシャンク展
特別展の正式名に『 第五十三回西宮さくら祭協賛 二〇一九年春季特別展 笹部さくらコレクション さくら百色 』とある通り、蒐集家の笹部 新太郎氏のコレクションです。
なぜこの博物館に所蔵されているかは不明。
入場券は白鹿酒造の酒造館との共通でしたが、酒造館に行く時間はありませんでした。
そもそも博物館に着いた時点で最終入館時間を過ぎていたのです ……。
ちなみに美術館は、閉館まで三十分を切るとゆっくり見ていられないという理由で、閉館三十分前を最終入館時間としているところが大半です。
その後に入れるかは美術館の受付の個別判断で、今回は 『 閉館まで残り三十分未満 』 という事を確認された上で入館しています。
朝出るのが遅かった上、乗り換えを間違えて電車を一本逃し、トドメに両方とも駅からが遠くて、迷って時間を無駄にしたのが反省点です ……。
朝は予定通り八時半に起きたのに、うっかりスマホでネットサーフィンしていたのが最大の失敗です。
毎年開催されているようなので、来年の桜の季節にはまた見に来たいなぁ……。
酒造館もですが、近隣に興味深い施設が色々あるようなので、次回は寄りたいです。
蒐集家の笹部氏は桜が好きだったらしく、毎年桜の特別展が開催されているそうです。
蒐集家本人の購入メモが解説に添えられているのが面白かったです。
他に桜の特徴を書いた画家のメモを、笹部氏が手で書き写した文章の引用も解説にあったので、再版してほしいです。
桜の作品は結構多いですが、それを桜の品種で分けようという蒐集家の発想、桜の品種を描き分けようという画家の試みはすごいなと思いました。
和美は、「 花見といえば昔は梅だったのになぁ 」 と思ってしまうので桜はあまり好きではないのですが。
( 雪の中に咲いて春の訪れを告げる花として好まれたそうです )
ソメイヨシノではない地元の桜を見つけてからか、関西随一の桜の名所でもある造幣局の通り抜けに行ってからか、割と気にならなくなってきました。
でも富士山と桜を代表に「 日本人の心の故郷 」 のような呼ばれ方をする物は全て嫌いです。
( 田舎の田園風景もですね )
桜を品種毎に見ていくと、幹の描き方が下手な人がいて微妙な気分になりました ……。
黒々とした幹が好きです。
≪ 名桜五種図 ≫ など、複数品種の桜を取り合わせた絵はあんまり綺麗じゃないなぁ …… というのが正直な感想です。
一枚一枚の絵は綺麗なのですが、花の色が混ざっただけであんなに微妙な絵になってしまうのかが不思議でした。
桜の木に横から一本他の品種の桜が伸びているだけでも、単体の方が綺麗じゃないかな、と思ってしまったので更に謎です。
≪ 桜花三十六品色紙短冊貼交屏風 ≫ という、桜の花一塊だけを集めて貼った屏風があったのですが、遠目なので全部一緒に見えてしまうし、白っぽい花に白い背景なので、尚更地味に見えました ……。
単眼鏡を忘れてしまったのが辛いですが、夜桜が好まれる理由が分かった気がします。
品種毎に描き分けているので背景がない理由は分かるのですが、白っぽい桜が映えるのは黒背景だろと主張したいです。
特別展の題名通り桜の絵ばかりでしたが、夜桜が一作もなかったのが不思議です。
≪ 古伊万里錦手桜花文手付徳利 ≫ という古伊万里の徳利も派手で好みには合いませんでした。
≪ 染付桜花文煎茶碗 ≫ という煎茶用の茶碗に桜の品種を描き分けたセットは良かったのですが、説明がまとめられていて品種が全く見分けられませんでした。
歌川 国盛の ≪ 御祝儀三調 桜・菊・楓尽くし ≫ という浮世絵は、桜だけ文字の解説がありまして。
良い桜を十個ほど挙げているようなので、他の菊と紅葉の解説も欲しかったです。
関西随一の桜の名所:造幣局が入っていて安心しました。
ただ、二月頃に見頃を迎える、静岡県の河津桜がなくて幻滅しました。
あと京都は桜の名所が多いのだと思いますが、有名な円山公園も入っていなかった気がするので不思議です。
そして逆に、奈良公園は桜の時期に行った事がありませんが、桜のイメージもないので選択が謎でした。
蒐集家の購入メモが片方の図録に載っているとの事なのですが、どこまで書いてあるか不安です。
そして毎年恒例の館蔵品展らしいのに、なぜ絵葉書がないのかが不思議です。
和美はソメイヨシノが嫌いですが、日本人って異様なまでの桜好きが多いので需要はあると思うのですけれども。
あと 『 阪神大震災前の風景です 』 と注意書きがある絵葉書が無料配布されていたのでもらってきました。
郵便番号が五桁だから無料配布なのかと思っていましたが、考え直すと、もしかして震災で建物が潰れて見られなくなった風景なのでしょうか ……。
駅の近くにあるバス停には着きましたが、場所がややこしいので、駅から乗るのは難しそうです。
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五月二十六日日曜日、白鹿酒造博物館美術館で開催されていた、『 さくら百色 』 という特別展に行きました。
こんにちは、和美です。
方向音痴で迷いました。
そんな美術館の鑑賞記事です。
【目次】
- きっかけ
- 白鹿酒造記念博物館
- 特別展の感想
- 日本の桜百選
- ミュージアムショップ
- 余談
1. きっかけ
正式名は『 第五十三回西宮さくら祭協賛 二〇一九年春季特別展 笹部さくらコレクション さくら百色 』 です。会期終了間際、各地の桜も散り切った五月末に、iPhoneアプリ 『 チラシミュージアム 』 で知りました。
ちょうど伊丹市立美術館に行く予定があったので、一緒に行こうと決めました。
参考記事:クルックシャンク展
2. 白鹿酒造記念博物館
特別展の正式名に『 第五十三回西宮さくら祭協賛 二〇一九年春季特別展 笹部さくらコレクション さくら百色 』とある通り、蒐集家の笹部 新太郎氏のコレクションです。
なぜこの博物館に所蔵されているかは不明。
入場券は白鹿酒造の酒造館との共通でしたが、酒造館に行く時間はありませんでした。
そもそも博物館に着いた時点で最終入館時間を過ぎていたのです ……。
ちなみに美術館は、閉館まで三十分を切るとゆっくり見ていられないという理由で、閉館三十分前を最終入館時間としているところが大半です。
その後に入れるかは美術館の受付の個別判断で、今回は 『 閉館まで残り三十分未満 』 という事を確認された上で入館しています。
朝出るのが遅かった上、乗り換えを間違えて電車を一本逃し、トドメに両方とも駅からが遠くて、迷って時間を無駄にしたのが反省点です ……。
朝は予定通り八時半に起きたのに、うっかりスマホでネットサーフィンしていたのが最大の失敗です。
毎年開催されているようなので、来年の桜の季節にはまた見に来たいなぁ……。
酒造館もですが、近隣に興味深い施設が色々あるようなので、次回は寄りたいです。
3. 特別展の感想
蒐集家の笹部氏は桜が好きだったらしく、毎年桜の特別展が開催されているそうです。
蒐集家本人の購入メモが解説に添えられているのが面白かったです。
他に桜の特徴を書いた画家のメモを、笹部氏が手で書き写した文章の引用も解説にあったので、再版してほしいです。
桜の作品は結構多いですが、それを桜の品種で分けようという蒐集家の発想、桜の品種を描き分けようという画家の試みはすごいなと思いました。
和美は、「 花見といえば昔は梅だったのになぁ 」 と思ってしまうので桜はあまり好きではないのですが。
( 雪の中に咲いて春の訪れを告げる花として好まれたそうです )
ソメイヨシノではない地元の桜を見つけてからか、関西随一の桜の名所でもある造幣局の通り抜けに行ってからか、割と気にならなくなってきました。
でも富士山と桜を代表に「 日本人の心の故郷 」 のような呼ばれ方をする物は全て嫌いです。
( 田舎の田園風景もですね )
桜を品種毎に見ていくと、幹の描き方が下手な人がいて微妙な気分になりました ……。
黒々とした幹が好きです。
≪ 名桜五種図 ≫ など、複数品種の桜を取り合わせた絵はあんまり綺麗じゃないなぁ …… というのが正直な感想です。
一枚一枚の絵は綺麗なのですが、花の色が混ざっただけであんなに微妙な絵になってしまうのかが不思議でした。
桜の木に横から一本他の品種の桜が伸びているだけでも、単体の方が綺麗じゃないかな、と思ってしまったので更に謎です。
≪ 桜花三十六品色紙短冊貼交屏風 ≫ という、桜の花一塊だけを集めて貼った屏風があったのですが、遠目なので全部一緒に見えてしまうし、白っぽい花に白い背景なので、尚更地味に見えました ……。
単眼鏡を忘れてしまったのが辛いですが、夜桜が好まれる理由が分かった気がします。
品種毎に描き分けているので背景がない理由は分かるのですが、白っぽい桜が映えるのは黒背景だろと主張したいです。
特別展の題名通り桜の絵ばかりでしたが、夜桜が一作もなかったのが不思議です。
≪ 古伊万里錦手桜花文手付徳利 ≫ という古伊万里の徳利も派手で好みには合いませんでした。
≪ 染付桜花文煎茶碗 ≫ という煎茶用の茶碗に桜の品種を描き分けたセットは良かったのですが、説明がまとめられていて品種が全く見分けられませんでした。
歌川 国盛の ≪ 御祝儀三調 桜・菊・楓尽くし ≫ という浮世絵は、桜だけ文字の解説がありまして。
良い桜を十個ほど挙げているようなので、他の菊と紅葉の解説も欲しかったです。
4. 日本の桜の名所百選
隅に日本の桜の名所百選が掲示されていました。関西随一の桜の名所:造幣局が入っていて安心しました。
ただ、二月頃に見頃を迎える、静岡県の河津桜がなくて幻滅しました。
あと京都は桜の名所が多いのだと思いますが、有名な円山公園も入っていなかった気がするので不思議です。
そして逆に、奈良公園は桜の時期に行った事がありませんが、桜のイメージもないので選択が謎でした。
5. ミュージアムショップ
館蔵品なのに図録がなく、代わりに二冊に分かれた普通の本に出品内容が載っているらしいとの事だったので両方とも買いました。蒐集家の購入メモが片方の図録に載っているとの事なのですが、どこまで書いてあるか不安です。
そして毎年恒例の館蔵品展らしいのに、なぜ絵葉書がないのかが不思議です。
和美はソメイヨシノが嫌いですが、日本人って異様なまでの桜好きが多いので需要はあると思うのですけれども。
あと 『 阪神大震災前の風景です 』 と注意書きがある絵葉書が無料配布されていたのでもらってきました。
郵便番号が五桁だから無料配布なのかと思っていましたが、考え直すと、もしかして震災で建物が潰れて見られなくなった風景なのでしょうか ……。
6. 余談
帰りは体力切れで路線バスに乗りました。駅の近くにあるバス停には着きましたが、場所がややこしいので、駅から乗るのは難しそうです。
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