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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 琳派展、アンギアーリの戦い展



11/7(土)に京都の美術館に行ってきました。
「琳派」展と「レオナルドダヴィンチとアンギアーリの戦い」展の二軒です。
琳派は京都伊勢丹で開催中の派生展にも行きたかったのですが……時間が。手持ちが。

琳派展はもう少し先まで開催中なのですが、風神・雷神図屏風が今三幅出ています。
琳派の始祖:俵屋宗達、琳派という名前の由来ともなった尾形光琳、更に後年の酒井抱一の三人が揃っているのが11/8(日)までだったのです。
ということに11/6(金)お昼過ぎに気づいたので、慌てて行ってきました……。

会場の京都国立博物館は本館こと明治館が修理と発掘調査(?)の最中なので、初めての平成館こと新館です。
新館も色々興味深い特別展があるのですが、つい他の特別展を優先して諦めてしまいます。
京都国立博物館は前回の高山寺展に引き続き、相変わらず対応が下手でした。
大型の特別展だから対応が悪くても見に来るだろう、と胡坐を掻いているのがよく分かります。
しかも今回は臨時ロッカーがやけに遠いですし。

本題。
冒頭で来場者の中から腐った発言が聞こえて不快でした。ジャンルと会社ごと死んでほしい。
あとはー。書とか分かりません。
伊勢物語は東下りのかきつばたの段しか知らないので、やっぱり読まなきゃ駄目かなぁ。
あの短歌が今でも大好きです。
三十六歌仙も誰だか分からないのですが、誰だか分かったら漢字がもう少しは読めるのかなぁとか思いました……。
添付二枚目にある、鶴を描いた巻物が綺麗でした。

尾形光琳と尾形乾山が呉服屋の次男と三男だそうで、という事は呉服屋の後継ぎとなった長男も絵の才能があったのかなあとか妄想していました。
検索したら、呉服屋は兄の世代で破綻したそうですね……。

貝の内側を剥いで貼りつけた螺鈿細工が好きです。
あと花が綺麗ですね。描きたい。

風神雷神は……解説に書かれていたような金箔背景の違いがよく分かりません。
それより何より章タイトル「かたちを受け継ぐ」の下の解説「オリジナルが重視される現代においては」の記述に違和感を抱きつつ全力で同意しました。
(※ ボカロ公式の 頭 と 耳 がおかしい だ け )
絵は模倣から技術を習得していくものですし、特に日本は、師弟制度による流派の継承が他国より多いようなので当然だと思います。
北斎漫画など「絵の描き方」を指南する本もありますね。
そもそも後述の「アンギアーリの戦い」を代表例に、逸失した絵の全貌を知れるのは残っている模写だけ、なんて事もよくあります。

風神雷神で、酒井抱一の解説に「琳派の私淑の系譜を示す作例として重要」とあって、特にうまいとも何とも書かれていなくてもやっとしました。

ちなみに一番気に入ったのは、尾形光琳だったかな?の三十六歌仙の絵でした。
三十六歌仙は生没年代がバラバラなのですが、それを一ヶ所の部屋に集めて描いた絵です。

そうそう、途中に常設展示がありました。
「光琳と同時代の仏像」というテーマだったのですが、彫刻よく分からない……。
と思いながら見ていたら「玉眼や寄木細工など、日本固有の作り方に変わっていく」の解説に驚きました。
玉眼(頭の後ろを開けて、貴石などで作った目をはめ込む)ってスーパードルフィーに代表されるドールのグラスアイの原型だと思うのですが……あれはどこ発祥なのでしょう??と思いました。

百体の人形で当代の風俗を表した小さな置物がありまして。
小学生を連れた中学生くらいの子が人形の数を頑張って数えていました。
表から見えるのは九十七体だったようですが、解説には宮廷と武家が表裏になっている、と書かれていたので、裏からしか見えない武家の三人を足すとちゃんと百人になりました。


添付は復刻された尾形光琳の風神雷神図屏風です。
元々は表裏に風神雷神と秋草図(かな?)が描かれていたのですが、作品保護の観点から、現在は剥がして別々に保存されています。
それを複製して元の形式に戻そう、という試みだそうです。


次は京都文化博物館でのアンギアーリの戦い展。
……なぜか出展目録が英語しかありませんでした。謎。
そもそもダヴィンチとミケランジェロがイタリア?の会議場の壁画を描くという企画だったのに、両方完成せず後年他の絵を上から描いたという話です。
未完成とはいえ、ダヴィンチとかミケランジェロの絵の上から絵を描くとか埋めるとか、その神経が信じられません……。

ダヴィンチって割と絵の描き方を変えて失敗する人ですね……。
例:最後の晩餐
そんな理由もあって、ダヴィンチよりルーベンスに興奮しました。
大きな絵を描く人は良い人だ。
下絵を残している人も良い人だ。
でも一番良かったのは、完成想像図を元に再構成したという絵でした。

終盤がそれまでとうってかわって低年齢向けの展示で見辛かったです。
小説「ダヴィンチ・コード」でも、クリプテックスという物が実体化されていましたね。
一番有名なのはヴォイニッチ手稿だと思っていたら、こちらはダヴィンチ作ではないそうで。
マドリード手稿と呼ばれる手稿にアンギアーリの戦いや、過去に二度ほど触れたスフォルツァの騎馬像などが載っているそうです。

グッズ売り場に、ずっと各特別展で探し続けていた缶ミラーとカードミラーがありました!
悩んだ末、袋入りの缶ミラーにしました。
化粧ポーチに痛鏡を直接入れていると汚れてきますしね……。

そうそう、京都文化博物館ではニット展とかいうのが開催されていて、入場無料だったのでついでに見てきました。
神戸と姉妹提携を結んでいる各都市をモチーフに作ったタペストリーが展示の目玉なのかな?
他に幾何学模様のタペストリーや、開いている教室の生徒さんが編んだセーターもありました。
タペストリーが縦3mぐらい×横2mぐらいとあまりにも巨大で編み目が綺麗だったので、何となく機械編みなのかなぁと思って見ていたら。
解説に棒針編みと書かれていて驚きました……。
すごいなー。このまま独学で編み物を続けていても、あそこまで上達できる予感がしない!

いや一度編み方を覚えたら、後は根気とやる気次第なのは分かっているのですけれどね。
(かぎ針で得た経験)

余談。
カテゴリー名を編集したのに反映されません。なぜだ。
追記。
不具合だそうです。数日中に修正との事でした。
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書いている人:七海 和美
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