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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 浮世絵と金比羅宮
天王寺公園内にある……はずの大阪市立美術館「肉筆浮世絵展」と、あべのハルカス内美術館「こんぴらさん」を見て来ました!
……美術館記事は、書くのが遅くなると忘れてしまうので、その前に。


肉筆浮世絵展、気がついたら会期終了二日前ですよ!
天王寺公園が工事中で、外側から美術館に行く道路を通ったら、なぜか二宮金次郎の像がありました。
二宮金次郎の像は母校では、職員室の前と校門の二ヶ所にあったので、全国の小学校にあるものでしょ?と思いながら説明の石碑をざっくり読んだところ、高度経済成長の頃に相当数が撤去されたそうです。
隣にも石碑があったので読みましたが、そちらは茶臼山という地名の説明でした。


作品は全てウエスティンコレクションというそうで、蒐集家は今もご存命の、現代の方のようです。
……ああ、流出が。
肉筆浮世絵は、割と初期の、線が太い絵が好みです。
あと、北斎の娘が美人画の名手なのにありませんでした……。
(以前行った、北斎の肉筆画展に陳列されていたのです)
肉筆との事でしたが、着物の柄はどう見ても判を押したように画一的だったので、型でもあったのでしょうか。

最初が京都と奈良の寺社仏閣を描いた屏風でした。
奈良の絵は少ないそうで……。
県民として悔しいです。
奈良は説明にあった剥き出しの東大寺大仏殿、京都は清水寺以外さっぱり分かりませんでした。

江戸時代、町人の着物は色が茶色とねずみ色に決められていたという話を聞いた事があるのですが、時代が違うのか、見た目の問題なのか。

最後にあった、延暦寺の火事を描いた絵も好きです。
延暦寺を恨んで命を絶った人が、鼠となってお寺と経典を焼き尽くしたという逸話に基づくそうですが、そこまで恨むって一体何があったのでしょう……。
追記。仲の悪いお寺のお坊さんだったそうです。

ついでにコレクション展も見ました。
中国画が苦手らしいと初めて気づいたのですが、色紙に描かれた牛がやたら可愛かったです。
金や銀で書いた経典がすごく綺麗だったのですが、銀は黒変しやすいそうで。
展示中に黒変しないのか心配です。
文字作品は苦手ーです。

続いてあべのハルカスのこんぴらさんへ。
告知が始まった当初は興味が湧かなかったのですが、円山応挙や伊藤若冲の絵があるとの事で、俄然興味を抱いたのでした。
歴史宝物と立体が苦手です。


代用犬の風習には笑いました。
(添付は金刀比羅宮に残る宝物)
金刀比羅宮は、伊勢神宮と共に「一生に一度はお参りすべき場所」だったそうですが、金銭的に行けない自分の代わりに、飼い犬にお金や名前を書いた紙などを入れた風呂敷を結びつけて参拝を頼んだ事もあったそうです。
……無事に帰ったのか……?

円山応挙の虎襖絵が可愛かったです。
もふもふしたい(* ´艸`)

謡曲を元にした絵がいくつかあったので、読まなきゃいけないのかなぁ……と思いました。
三十六歌仙もよく知りませんし。

襖絵を屏風に仕立て直した、損傷の激しい風景画が……すごくショックでした。
名画なんだからもっと丁寧に扱えよ。
と思っていたら、伊藤若冲の襖絵は虫食いが激しかったため描き直してもらった、という記録が伝わっているようで……。
(一部の絵は残っているそう)
信じられない。

ちなみに明治時代の神仏分離令の時、金刀比羅宮は神社として残る道を選んだのですが、その時に仏像や仏画を焼却したそうで。
信じられない。(二度目)

以上……ですかね。
あべのハルカス美術館は、次回がムーミンで知られるトーベ・ヤンソン展らしいのでまた行きます。
前売り券を買ってしまいましたヾ(*´▽`*)ノ
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