気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
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六月二十三日の日曜日、なら工芸館で開催されていた日本伝統工芸近畿展 in 奈良に行きました。
こんにちは、和美です。
やっぱり奈良は観光地であって住む場所ではないなと痛感しました。
そんな美術館 …… とも博物館とも言い難い、なら工芸館の感想記事です。
一階が特別展のよう。
写真撮影が禁止だったので、記憶にしか残っていません ……。
チラシに載っていた作品が、二種類とも別の賞を取ったらしくて展示されておらず、代わりに同じ作家の別の作品がありました。
代理作も綺麗でしたが、今年の方がもっと綺麗に見えます。
上記写真の右側 ( 黒い方 ) で、奈良県知事賞を受賞した、しんたにひとみ作 ≪ 乾漆螺鈿平文鞘翅箱 ≫ です。
代わりに展示されていた作品も同じ螺鈿細工でした。
他に展示されていた作品だと、花絽織の反物がすごく綺麗でした。
すすきをイメージしたと書いてある通り、パステル系の黄色で淡いグラデーションのようになっていて、秋のすすきらしく綺麗でした。
絽なので、七月と八月にしか着られない透ける生地ですね。
…… 着物ではなく反物のまま展示されている作品は珍しいですね。
あと、チョークで描いたというモクレンの鉢も綺麗でした。
モクレンに青い花があるのか? と、チョークで描いた絵って落ちないのか? が疑問でした。
壺か花瓶に見えたのですが、飾るための鉢であって使うための物ではないのでしょうか。
ただ、前日にお会いした京友禅の有名な作家さんは、「 昔は訪問着をずっと描いていたけど、売れないし普段着てほしいから小紋みたいな訪問着などを作るようになった 」 と言っていたのです。
売れればどちらでも良いのか。
やっぱり作るからには使ってほしいのか。
そもそも展覧会に出品する作品は、使われるためではなく飾るための物なのか。
というのがすごく気になりました。
なお、白地に青と紫の中間のような色で描かれたチョークのモクレンは綺麗でした。
二階が常設展示です。
説明で奈良の事を 『 南都 』 と書かれていて不愉快でした。
奈良の次に遷都した先である京都から見て 『 南にある 』 都の意味で、東西南北の方角がつく地名は、『 中心地が他にある 』 という事です。
ちなみに東京も 『 京都から見て東 』 の意味。
名前を失念しましたが、一刀彫りの作家さんが一人綺麗でした。
一刀彫りはざっくりとした掘り味が魅力のはずですが、やっぱり細かい造形に惹かれますね。
あと 『 奈良団扇 』 という伝統工芸を初めて知りました。
骨に切り絵を貼り付けた団扇なので、涼しくはなさそうです。
( チラシと同じデザインの無料配布の絵葉書はありましたが、本物は見ていません )
それもどうかと思ったので色々見ていたところ、キティちゃん柄の赤膚焼があったので買ってしまいました。
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ちなみに赤膚焼は、奈良市と隣の大和郡山市に窯がある焼き物です。
Wikipediaによると、白っぽい釉薬と、『 奈良絵 』 と呼ばれる微妙に下手な絵付けが特徴だそう。
陶器でできた十五万円ほどの黒っぽい茶碗がすごく綺麗で心惹かれました ……。
そんな高額の手持ちも、即決できる神経も、使う予定も、何もないので諦めました。
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六月二十三日の日曜日、なら工芸館で開催されていた日本伝統工芸近畿展 in 奈良に行きました。
こんにちは、和美です。
やっぱり奈良は観光地であって住む場所ではないなと痛感しました。
そんな美術館 …… とも博物館とも言い難い、なら工芸館の感想記事です。
【目次】
- 日本伝統工芸近畿展
- 常設展示
- ミュージアムショップ
- おまけ
1. 日本伝統工芸近畿展
一階が特別展のよう。
写真撮影が禁止だったので、記憶にしか残っていません ……。
チラシに載っていた作品が、二種類とも別の賞を取ったらしくて展示されておらず、代わりに同じ作家の別の作品がありました。
代理作も綺麗でしたが、今年の方がもっと綺麗に見えます。
上記写真の右側 ( 黒い方 ) で、奈良県知事賞を受賞した、しんたにひとみ作 ≪ 乾漆螺鈿平文鞘翅箱 ≫ です。
代わりに展示されていた作品も同じ螺鈿細工でした。
他に展示されていた作品だと、花絽織の反物がすごく綺麗でした。
すすきをイメージしたと書いてある通り、パステル系の黄色で淡いグラデーションのようになっていて、秋のすすきらしく綺麗でした。
絽なので、七月と八月にしか着られない透ける生地ですね。
…… 着物ではなく反物のまま展示されている作品は珍しいですね。
あと、チョークで描いたというモクレンの鉢も綺麗でした。
モクレンに青い花があるのか? と、チョークで描いた絵って落ちないのか? が疑問でした。
壺か花瓶に見えたのですが、飾るための鉢であって使うための物ではないのでしょうか。
ただ、前日にお会いした京友禅の有名な作家さんは、「 昔は訪問着をずっと描いていたけど、売れないし普段着てほしいから小紋みたいな訪問着などを作るようになった 」 と言っていたのです。
売れればどちらでも良いのか。
やっぱり作るからには使ってほしいのか。
そもそも展覧会に出品する作品は、使われるためではなく飾るための物なのか。
というのがすごく気になりました。
なお、白地に青と紫の中間のような色で描かれたチョークのモクレンは綺麗でした。
2. 常設展示
二階が常設展示です。
説明で奈良の事を 『 南都 』 と書かれていて不愉快でした。
奈良の次に遷都した先である京都から見て 『 南にある 』 都の意味で、東西南北の方角がつく地名は、『 中心地が他にある 』 という事です。
ちなみに東京も 『 京都から見て東 』 の意味。
名前を失念しましたが、一刀彫りの作家さんが一人綺麗でした。
一刀彫りはざっくりとした掘り味が魅力のはずですが、やっぱり細かい造形に惹かれますね。
あと 『 奈良団扇 』 という伝統工芸を初めて知りました。
骨に切り絵を貼り付けた団扇なので、涼しくはなさそうです。
3. ミュージアムショップ
入場無料なので当然絵葉書も図録も何もなく …… 。( チラシと同じデザインの無料配布の絵葉書はありましたが、本物は見ていません )
それもどうかと思ったので色々見ていたところ、キティちゃん柄の赤膚焼があったので買ってしまいました。
ちなみに赤膚焼は、奈良市と隣の大和郡山市に窯がある焼き物です。
Wikipediaによると、白っぽい釉薬と、『 奈良絵 』 と呼ばれる微妙に下手な絵付けが特徴だそう。
陶器でできた十五万円ほどの黒っぽい茶碗がすごく綺麗で心惹かれました ……。
そんな高額の手持ちも、即決できる神経も、使う予定も、何もないので諦めました。
4. 余談
同じ日に行った別の催し物はこちら。- 造幣博物館
- 奈良町資料館
- にゃらまち猫祭り
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書いている人:七海 和美
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更新少な目なサイトの1コンテンツだったはずが、独立コンテンツに。
PV数より共感が欲しい。
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