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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 徳岡神泉展

十一月二十三日、堂本印象記念美術館で開催されていた、徳岡 神泉展に行きました。
こんにちは、和美です。
行くだけ行って書いていなかった、美術館の鑑賞記事シリーズです。
三が日も終わるので、頑張って更新します。

【目次】

  1. 特別展
  2. 常設展
  3. 屋外陶芸展
  4. 次回の特別展

1. 徳岡神泉とは

徳岡とくおか 神泉しんせんは、京都生まれの日本画家です。
ポスター絵の蕪のように、ごく身近な物を描いた作品が多いのが特徴だそう。

2. 特別展

美術館が狭いので、すぐに見終わってしまいます。
そして大作がほとんど好みではなく、小品が好きでした。

今回の徳岡 神泉展のキャッチコピーは

カブの中に宇宙 ……!?

です。
解説の中に、本人の回想として 「 蕪を見つめていると、そこに宇宙を感じられる 」 とあったので、それが謎のキャッチコピーの意味だと思います。
が …… 徳岡 神泉の考え方自体がよく分かりません。

すぐ近くに展示されていたたけのこの絵が、一枚だけ斜め下からという妙な位置から描かれていて、無地の背景や上記の文章の影響も受けて、筍がジェット噴射で飛んでいるように見えてしまいました ……。
そんな意味の宇宙ではないのは分かっているのですけれども。

徳岡 神泉は富士山の麓で奥さんと出会って結婚して子供が産まれているので、富士山に思い入れがあるらしいのですが、描かれた富士山はババロアのようでした。
近年見ていないのですが、夏の富士山だったら角度によってはババロアに見えるのかなぁと不思議です。
最遠撮影県民なので、富士山には全く興味がありません。

3. 常設展

今回の堂本 印象は好みが半々かな。
画家の意図は分かりませんが、穏やかな絵の真ん中に真っ黒い松が混ざると、すごく不安定に見えますね ……。
どうやら堂本印象にはよくあるパターンのようですが。

堂本印象は六十歳を過ぎてから念願のヨーロッパ旅行に行ったそうで、今回の展示も多かったのですが。
フランスの地下鉄を描いた ≪ メトロ ≫ という作品の解説に、「 テーマは人の無関心辺りだろうか 」 と書かれていました。
が、いちゃついているカップル(女性同士にも見えますが)や、騒いでいる子供とそれを適当に構っている親が描かれていて、そんな非常識な連中なんか関わりたくないわ、と思ってしまいました。
公共の場では黙ってください。

4. ミュージアムショップ

今回の徳岡 神泉展は前回の特別展とは違って図録が出ていたのでまだ良かったです。
ただ、堂本印象が描いた美術館所蔵の作品ですら絵葉書が少ないのが不満です。
晩年の抽象画 ≪ おだやかな海 ≫ が欲しいです。

5. 陶芸展


美術館の外にある庭園では、現代作家による陶芸展が開催中でした。
帰る直前に気が付いたので、慌てて見に行きました。
白磁に青の絵付けが綺麗でした。
猫と同じ作家に灰釉陶絵の豚があり、徳岡神泉がこんな絵を描いていたよねと思い出しました。

おまけで庭園に咲いていた花です。

次回の特別展

次は 『 漆軒と印象 』 という題で、漆作家だった兄の漆軒と印象の合同展。
印象の作品がまとめて見られるようなので行こうかなぁと悩んでいます。

同時開催の 『 京都現代作家展 9』 で特集されている鵜飼 雅樹という画家がすごく気になります。
『 10 』 の渡辺 信喜は素描かつ中国の茶色い遺跡が多いようなのであまり興味はありませんが。
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PV数より共感が欲しい。
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