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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 文章 > 三題噺 四十!
日だまりが心地よくない、真夏の午後。
私は生徒会室でインターネットをしながら、とある人を待っていた。
生徒会室とは言っても、そこは生徒が使う部屋。
クーラーなんてものは入れてくれる訳がない。

「おっそいなー、書記」
メモ帳を開いてコピー&ペースト、そして日付と内容を書き換えるだけの、学校のサイト更新は既に終わり。
私は暇を持て余していた。

書記には、次の会議の資料をコピーしに行ってもらったのだが、それが来ない限り、手元のホチキスで資料を纏める工程には入れない。
ちなみにホチキスは登録商標。
一般名詞ではステープラーという。……なんじゃそら。

がちゃり。

扉が開く音に私は立ち上がって……絶句した。
「会長!」

「こら、もう会長じゃないだろ」
「すみません」
扉を開けたのは、前生徒会長の先輩だった。
私は慌てて謝罪し、席を離れて先輩の元へ向かう。
……だって、私が入学した時には既に会長だったんだもの、この先輩。


「重いのに持って頂いてすみません」
「良いよ、これぐらい」
先輩と持っている箱に隠れて見えなかったが、後ろには書記の姿が。
普段なら怒鳴ってやるところだが、先輩の前だから許してやろう。

「印刷室出たらいたからびっくりしたー」
「はは、ごめん」
しかも箱は、先生から生徒会室に持っていけと押し付けられたものらしい。
卒業生に用事を言いつけるとは、先生も一体何を考えているんだ。

箱の中身は文化祭と体育祭の案内用パンフレット。
これでホチキス……もといステープラーの出番が増えてしまった。
「暇だし、手伝っていくよ。副会長と会計休みなんだって?」
「はい……。すみませんけど、お願いします」

先輩と書記にホチキスを渡し、私は先輩にお茶を淹れ始めた。


完。
ホチキス・日だまり・インターネットでした。
「珍しく書きやすそうだw」と思った割に……放置すること約一ヶ月ですか。
変なお題が一個混じっている方が書きやすいらしいですね。
ちなみに主人公が会長。書記→主人公→先輩みたいな三角関係を思い描いています。
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プロフィール
書いている人:七海 和美
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更新少な目なサイトの1コンテンツだったはずが、独立コンテンツに。
PV数より共感が欲しい。
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