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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 雑談 > 若草物語の読書感想
数年に一回発症する「活字の本を読まなきゃいけない気がする病」に罹患しました。

そんな一応……多分活字中毒の和美です。

古本屋で本を買ったついでに、数年放置していた若草物語を読み切りました。

【目次】

  1. 本紹介
  2. 再読
  3. 感想
  4. 余談

1. 本紹介

原作はルイーザ・メイ・オルコットの、自伝的小説です。
十九世紀のアメリカを舞台に、出征した父、優しくも厳しい母とメイドがいる、四姉妹が主役です。

著作権が切れた作品を公開しているサイト:青空文庫から見つけた「読んだ事はないけど常識的に読んだ方が良いんだろうなと思われる名作」のうちの一作です。
ちなみに青空文庫で初めて読んだのは室生 犀星の詩集でしたが、一行たりとも覚えていません……。

2. 再読

読んでいたのがかれこれ二年程前なので、主役となる四姉妹のうち誰一人として名前は覚えておらず。
Androidアプリで挟んでいたはずの栞も消失していたので、改めて読み直しました。

3. 感想

終わり方がなんか尻切れトンボ。
でした。
題名にある「若草」が、主役四姉妹の事を指すのは明白です。
物語の中で、飾り気のない「草」が成長して「蕾」になっていきます。
物語の中で、「女性としての幸せは結婚して子供を持ち家庭を築く事」と四姉妹の母は作中で繰り返し語りました。
長女であるメグが婚約し、母が語ったその幸せである「花をつける」未来を予見させたところで「若草」の物語は終わりなんだろうなと思いました。

……今、この文章を書くために四姉妹の名前を確認しようとWikipediaを見たら、続編が出ているそうです。
何一つ「若草」じゃない……。
原題が「Little Wemen」(小婦人)なので別に構わないのですが……。
さては第一作目だけ読んで題名を訳ししたな?

本作の感想。
母親がものすごく道徳的というか説教混じりで面倒でした。
最終章でブルック先生がメグに好意を寄せていると知った叔母とメグ・母親勢が一触即発の状態になり、メグがブルック先生の好意を受け入れて婚約のきっかけになる辺りは、嫁姑問題に見えて仕方ありませんでした。

あと、全体的な印象としては、こういうのが私小説かー。です。
純文学の中で最も位が高いと言われる私小説ですが、自分の身の回りの事を掘り下げて書いて、作家も読者も何が楽しいのか。と思って今まで手を出していなかったのです。
……読者が楽しい理由は、週刊ゴシップ誌にある有名人の私生活を暴くのと似た感覚なのだと今気づきましたが……。

芸能人が落ち目になってくると自分の過去話を喋り出すというのもよくあるので、そういうのが好きな人が多いという事なんですね。きっと。

4. 余談

添付の本の表紙は捏造です。
こちらからテクスチャをお借りして、iPhoneアプリのAPRILで編集しました。
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プロフィール
書いている人:七海 和美
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更新少な目なサイトの1コンテンツだったはずが、独立コンテンツに。
PV数より共感が欲しい。
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