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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 雑談 > 国語の教科書の思い出話


最近、数年振りに「なんかそろそろ活字の本を読まなきゃいけない気がする」発作に襲われました。
というきっかけで気づいた、書いたと思い込んでいたのに書いていなかった記事です。
水没した前のiPhoneで書きかけだった、という可能性もありますが……確認のしようがないので諦めて書きます。
こんにちは、和美です。

【目次】

  1. 初めに
  2. シンデレラの時計
  3. I was born
  4. こころ
  5. 向田 邦子
  6. 開高 健
  7. それから
  8. 平和学習の間違い
  9. 思い出の交差点
  10. 落窪物語
  11. 記憶の中で

1. 初めに

mixiのコラム記事からサルベージ。
今回は『忘れられない!国語の教科書のあの話 』という話題で、国語の教科書・副教材の思い出話です。

2. シンデレラの時計

この話題で真っ先に思い浮かんだのは、中学二年頃の教科書でした。
小説でも絵本でもなく、シンデレラの時計の話が出てくる短いエッセイです。
和美は、物語の裏話というか『空想科学読本』のように、架空の物語の設定を真面目に考察した話が割と好きです。
このエッセイは、学校の図書室にたまたま教科書の出典元の本があったので、全部読んだ記憶が残っています。

童話のシンデレラに真夜中の十二時を知らせたのは、どんな時計だったのか。
歴史背景から推測した結論は、机の上に置く小さな置き時計だろうとの事でした。

この記事を書いた際、改めて本の題名を教えて頂きました。
ポプラ社から発売されている角山栄:著『シンデレラの時計』です。

3. I was born

次は「I was born」
高校辺りの教科書に載った散文詩……らしいですが、句読点があるため、詩には思えないエッセイのような短文です。
幼い頃に母を亡くした「僕」と父が、妊娠した女性とすれ違った事をきっかけに父がカゲロウの話を始めるという詩、らしいです。
カゲロウの卵のように母の胎内にみっしりと詰まっていた僕。
だったかで終わる、吉野弘の作品です。
追記:正しくは

ほっそりした母の 胸の方まで 息苦しくふさいで
いた白い僕の肉体
でした。
参考URL(こちらで全文が読めます)
外部リンク:I was born

4. こころ

中学校か高校で習った夏目漱石の「こころ」は嫌いでした。
国語の教科書には、第一章、第二章の粗筋と、第三章の「先生」の遺書が載っていました。
なので、習ったのは第三章のみ。
ただ、先生が言った「この『先生』よりもKの方がかっこいいというエピソードが、載っていない場面に出てきます」という話だけは覚えています。
……その話が気になって、後年に青空文庫で通読したはずですが……具体的な内容を全く覚えていません。
「もしやこの場面の事か?」と思った記憶があります。

5. 向田 邦子

その他では、向田 邦子むこうだ くにこのエッセイも印象に残っています。
初めて一人暮らしをした筆者に、父から手紙の書き方に則った堅苦しい手紙が定期的に送られてくる、といった内容の、手紙にまつわる逸話を集めた文章でした。
今検索したところ、「字のない手紙」だそうです。

そうそう、字が書けない妹が疎開する事になったため、住所を書いた葉書を渡して「調子が良かったら丸を、悪かったらバツを書いて送りなさい」という話が最初でした。
習った覚えがないので、教科書には載っていたものの飛ばされたのでしょうか……。
国語の教科書は渡された数日以内に読み切ります。

6. 開高 健

それから開高 健。
小児麻痺の後遺症で片足を引きずっているから鏡が嫌いという話です。
こちらは検索しても出て来ず。
Wikipediaを読んでも開高健が小児麻痺とは書いていないので、作者名を覚え間違えている可能性が高いです……。
中学校一年の一学期にあった最初の授業で、「この文章を読んで感想を書きなさい」(読書感想文という程ちゃんとした物ではない)と言われて「私も鏡が嫌いです」とだけ書いた記憶が残っています。
そんな軽い話ではないぐらいは分かっていますけれども。笑

7. それから

……ここまで挙げて、教科書で好きになった小説が一本もない事に驚きます……。
(「こころ」は小説ですが、「先生」の我儘振りが嫌いです)
中島敦の「山月記」も李徴の性格が自分に重なってしまうので嫌いでした。
(頭の出来は違います。念のため)

冒頭で「朝起きて虫になっていなかっただけ幸運だと思うべきか」と呟く、平凡なサラリーマンの話が印象に残っていたのですが。
今検索したら、開高健の「任意の一点」だそうです。
上に書いた呟きはカフカの「変身」を元にしているので、元々相当な本好きだったんだろうな、今はそんな余裕もないんだろうな、と推察してしまって辛かったです。

検索していると、谷川俊太郎の「朝のリレー」、ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」など色々出てきて記憶が蘇ります。
ヘッセは「車輪の下」の粗筋が副次教材に載っていて「一生読まないだろうな……」と思いました……。
「大人になれなかった弟たち…」と並んで、正直思い出したくない作品でした。

8. 平和学習の間違い

「大人になれなかった弟たち…」を含め、学校で行われる、第二次世界大戦を典拠にした『平和学習』が大嫌いです。
核実験なら第五福竜丸事件もありますし、「戦争はいけない事です」なんて、誰に言われずとも知っている話です。
「こんな悲惨な事があったんですよ。怖いですね。やめましょう」ではなく、なぜ起きたのか、なぜ止められなかったのか、を考えない限り、何度でも繰り返される話です。
歴史を学んで分かるのは、『人は過去の歴史から何も学んでいない』という事だ。
なんて名言もあるぐらいですし。
ドイツの哲学者、ヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel)が書いた『歴史哲学講義』より。

9.思い出の交差点

光村図書の教科書クロニクル
光村図書の教科書に載っていた教材から抜粋した本が発売されています。
こちらで確認したのですが……開高 健の鏡の話は中学校の教科書ではなかったらしいです……。
なぜだ。
それどころか開高 健自体が採用されていないのですが……表紙は合っているのに、なぜだ。

10. 落窪物語

ここからは教科書ではありません。

滑り止めで受けた高校入試の、過去問題集で読んだ古典「落窪物語」はすごく好みの話でした。
平凡未満の主人公である姫が、実は名家の落としだねだった、という粗筋を後で調べた覚えだけが残っています。
「醜いアヒルの子」のように、良家の子供(貴種)が貧しい家で育ち、素質の良さを誰かに見出されて本来の扱いを受けるようになる、という粗筋の、貴種流離譚きしゅりゅうりたんと呼ばれる設定が大好きです。

11. 記憶の中で

今度は副次教材から小説を二本。
両方とも、題名、作者名等全く覚えていませんでした。
冒頭だけ印刷して藁半紙で配られたので、多分紛失してしまったかと思います……。
いずれも結末を知りません。

まず一本目。
アパートの庭に生えるキウイを食べるのが好きな「オトトイ」という謎の生物を、小学生の姉と弟が親に内緒で面倒を見る話。
……今検索したら、文春文庫の伊藤 たかみ著「ミカ!」だそうです。
正しくは姉と弟ではなく、双子との事。
後年(2023年)に文庫本を買って読みました。

続いて二本目。
小学生の女の子と男の子が、両親に許可を得てペットショップに猫を買いに行った。
(ずっと二人が欲しがっていて、面倒は自分で見るとか何かの理由で許可をもらった感じ)
どんな猫を買ってくるのかと思ったら、不細工な黒猫。
「なぜこんな成長していて可愛くない猫を選んだのか」と聞くと、明日で一歳になる=殺処分されてしまうから。
黒猫の名前は月。
少し年の離れた兄が、眼鏡の位置を直しながら「今夜は新月だからですよ」という。(なぜか敬語)
こちらが……全く題名が分かりません。

2ちゃんねる改め5ちゃんねるに、本の粗筋や内容から題名を教えてもらうスレッドを見つけたので書き込んでみましたが、回答はつかないままです。
ご存知の方、いらっしゃいましたらコメント欄から情報をお願いします。
追記:後日回答がついて、「猫ではなく犬」と発覚したのは覚えているのですが……肝心の題名も作者名も失念したので、改めて聞いたら瞬間で回答がつきました。
「月子」新井満:PHP出版
きっかけが記憶と全く違い、小説ではなくて絵本、その上出版年が和美の中学校在学年より少し遅いのですが、粗筋が大体合っているのでこちらだと思います。
紹介によると実話らしいので、他の人が書いた同じ内容の小説があるのかもしれませんし、先生は絵本が好きだと言って授業で『赤鬼と青鬼』を読み聞かせられた記憶もあるので、本当に絵本だった可能性もあります。
教室は高校だったような気もしてきました。笑
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PV数より共感が欲しい。
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