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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 北斎展:あべのハルカス
この記事は、美術鑑賞の感想です。

11/4土曜日、あべのハルカス美術館で開催されていた「北斎」展を見に行きました。
今更な記事ですね。
こんにちは。和美です。




目次

  1. 初めに

  2. 北斎展……その前に

  3. 本題:北斎展

  4. 終わり



初めに


普段、美術館へは一人で見に行っているのですが、今回の北斎展は、とあるSNSで知り合った方と一緒です。
朝に着いて、天王寺公園内にある大阪市立美術館で開催中のディズニーアート展にも行こうと思っていたのですが……。
家を出るのが遅くなったため断念。
お昼ご飯を軽く食べて合流となりました。
(ディズニーアート展は、結局年が変わった一月の最終日に行きました……。図録完売)

北斎展……その前に


北斎展は……大混雑でした。
あべのハルカス美術館には年二、三回は行っている和美ですが、入場時間を指定した整理券を配布しているのは初めて経験しました……。
入場券を買う時に貯められる来館スタンプを目当てに当日券が欲しかったのですが、それを断念する程の行列。
ご一緒した方がオンラインで買うというので便乗させて頂きました。
……近くのチケットショップに行ったら安かったかなぁ……。

無事に整理券は取れたものの、入場時間まで一時間程空いてしまったのでお茶にしました……。


北斎展


中もかなりの混雑。
作品が展示してあるガラスまで近づけず、単眼鏡で人の頭の隙間から見ていました。

北斎展は何度も行っているのですが、未だに初めて目にする絵が多くて驚きます。


『駿雨』など、浮世絵の技法で描かれているのに洋画のような陰影をつけた作品群があり……不思議な気分に陥りました。
線画は普通の浮世絵なのに、色だけ立体的。

花の絵が続くと、サイトで勝手にシリーズ化していた植物の絵を描きたくなります。
(農業高校出身なので、植物を描くのが好きです)

『詩哥写真鏡』は中国と日本の有名な詩歌を元に絵画化したもの。
李白も杜甫も覚えていますが、作品は各一編ずつしか覚えていないので何の作品かは全く分からず……。
北斎はその教養があったという事なのでしょうね。
とか思っていたのですが、作中に安倍仲麿あべのなかまろによる『天の原 ふりさけみれば春日なる 三笠の山に いでし月かも』がありました。
百人一首にも採用されている有名な歌ですが、絵を見ても分からないのでやっぱり絵と詩を一致させるには難易度が高いと思います。

次は『百人一首乳母がとき』
北斎は気合いを入れて描いたようですが、当初の版元が破産、引き継いだ次の版元も途中で刊行を断念しているそうで……。
結局下絵も含めて六割が残っているだけだそうです。
図録を見ても特記がありませんが、富嶽三十六景と同じく北斎が愛用したベロ藍(ペルシャン・ブルー)でしょうか。

『北斎漫画』……一般書店で発売されている小冊子が欲しくなりますね。
三冊セット、手のひらに載りそうな程小さい版型なので、さすがに買っていないのですが……。
A4辺りで見つけたら欲しいです。
肉筆画帖も企画があったそうで、こちらも一般販売されないかなぁ。
線画の練習には不向きなので買わないと思いますが。

色と彩色の方法について述べた『画本彩色通』もあるので欲しいなぁ。
……こちらは翻訳が必須ですけれども。
……いや彩色に関しては日本画の人以外はあまり不要かもしれませんが。

人物画では北斎を上回る才能を発揮したという娘、応為の作品もありました。
『吉原格子先之図』光と陰の対比が素晴らしいですね。

最晩年に描いたという、雪が降る中を駆けて行く虎が可愛かったです。九十歳と長寿でしたが、解説を読んでいると、まだまだ生きたかったんだろうなと思います。
しかし死亡通知の手紙が残っているというのもすごい話ですね……。

終わり


ご一緒した方はこの後の予定があるため、先に帰られてしまいました。

会場のあべのハルカス美術館で次に予定されている特別展は『ジブリの立体建造物』なので、また混雑するのかなぁ……。
(前売券を買いました!)
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