気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
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兵庫県立美術館はたまに行きますが、それより向こうとなると、近畿圏には情報が流れて来なくてなかなか行く機会がありません。
こんにちは、和美です。
三月九日、神戸ファッション美術館で開催されていた 『〜 息を呑む繊細美 〜 切り絵アート展 』に行きました。
感想記事です。
二月下旬頃から広告に出て来て、「 どうせ東京とかだろ ……」と期待せずに投稿元のアカウントを確認したら、まさかの神戸でした。
一月から開催なのに、なぜ終盤になってから広告を掲載するのでしょうか ……。
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神戸ファッション美術館は、過去に 『 鋼の錬金術師展 』 で行った 『 神戸ゆかりの美術館 』 と同じ建物内にあります。
鋼の錬金術師展(当ブログ内過去記事)
両方とも広い商業ビルの一部屋なので、割と規模は小さめです。
あべのハルカス美術館と同じぐらいかな?
十一人の現代切り絵作家が取り上げられていて、超絶技巧派と木版画のような懐かし系の二種類に綺麗に分かれていました。
全員が一人ずつ分けて作品が展示されており、近くに作者コメントと略歴、切る時に使う紙と道具も書かれていました。
道具には当然のようにカッターナイフやデザインナイフが並ぶ中、一人だけいた「はさみ」がどうにも信じられなかったのですが。
会期中に開催された実演の映像が流れていて、本当にはさみを使って切り出して作られているんだなぁと驚くしかありませんでした。
さすがに普通の工作用ではなく、先が尖った細いはさみです。
ほぼ全員それなりに好みの作品がありましたが、最後に紹介されていた人は切った紙に彩色を施して貼り絵として完成させていて、「 切り絵ではなく貼り絵では ……?」と疑問に感じてしまいました。
もちろん彩色された作品もすごく綺麗でしたが、切り絵として紹介されると「 違う 」と思ってしまいます ……。
企画側は最初の挨拶文で 『 切り絵という言葉の定義は各作者個人に任せる 』 という立場を取っていると名言されていたのですけれども。
今回出展された切り絵は、元々他の美術館にあった所蔵品だそうです。
名前は失念してしまいましたが、図録に書いてあるはず。
載せた写真は、記事冒頭に載せた題名の写真の周りにある切り絵です。
ネックレスのようになっていて、量産品が販売されていました。
内容は、ナポレオンの戴冠式で使われた王妃の再現ドレスを目玉に、西洋女性ファッション史の概観でした。
後半の順路は謎でしたが、無料のパンフレットもあり良かったです。
各年代の再現衣装パターン(服の型紙)も売っているのは、『 ファッション 』 を冠した美術館だけあるなと面白く感じました。
後半はブランドやパタンナーの名前が明記されているのですが、ディオールもシャネルも全く好みではありませんでした……。
卒業した芸術系大学に併設されていたファッション系のために図書館に入っていた季刊のハイファッション雑誌 『 MODE et MODE 』 で春夏と秋冬の展示会を追いかけていました。
その時の印象から、展示会はパリが一番、
NYと東京が常識的だけど地味でつまらないという認識です。
パリやロンドンなどで発表されるブランドの、外に着て歩けない謎のセンスが好きす。
ブランドとしては好きなコム・デ・ギャルソンのパタンナーも出ていましたが、こちらもあまり好みではありませんでした ……。
シャネルの解説に、二十代の若さでディオールのトップデザイナーになった人が立ち上げたと書いていましたが、ブランドのメインデザイナーが考える『 ブランドらしさ 』 とは何なのかに疑問を抱きました。
元のブランド、例えばディオールだったら『 ディオールらしいデザイン 』に縛られたりするのか、それともトップデザイナーなら 『 自分の個性 』(好み)を人のブランドで爆発させても構わないのでしょうか。
入場料が不要そうな場所にあった特別室の感想です。
特別室は、名誉館長らしいコシノヒロコのための部屋です。
このマネキンと、衣装デザインを考えるために描いたと思われる、30cmに満たない小さな油絵が数枚展示されていました。
注意書きも何もなかったので写真を撮ってきましたが、大丈夫だったのでしょうか ……。
出展作品が全て現代作家の割には珍しく、図録も絵葉書も売っていたので買いました。
ただ、本物の切り絵っぽさというか、この作品は本当に紙を切って作っているんだなという雰囲気が写真?になると失われてしまうのが残念です ……。
これは告知ポスターですが、文字のない切り絵が展示されていました。
余談。
美術館を出た頃に 『入館者通算一万人目 』 の男性が入館していました。
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兵庫県立美術館はたまに行きますが、それより向こうとなると、近畿圏には情報が流れて来なくてなかなか行く機会がありません。
こんにちは、和美です。
三月九日、神戸ファッション美術館で開催されていた 『〜 息を呑む繊細美 〜 切り絵アート展 』に行きました。
感想記事です。
【目次】
- きっかけ
- 神戸ファッション美術館
- 特別展の感想
- 常設展の感想
- 特別室
- グッズ
1. きっかけ
冒頭で 『 近畿圏には情報が流れて来ません 』 と書いたのに特別展を知ったきっかけはInstagramです。二月下旬頃から広告に出て来て、「 どうせ東京とかだろ ……」と期待せずに投稿元のアカウントを確認したら、まさかの神戸でした。
一月から開催なのに、なぜ終盤になってから広告を掲載するのでしょうか ……。
2. 神戸ファッション美術館
神戸ファッション美術館は、過去に 『 鋼の錬金術師展 』 で行った 『 神戸ゆかりの美術館 』 と同じ建物内にあります。
鋼の錬金術師展(当ブログ内過去記事)
両方とも広い商業ビルの一部屋なので、割と規模は小さめです。
あべのハルカス美術館と同じぐらいかな?
3. 特別展の感想
十一人の現代切り絵作家が取り上げられていて、超絶技巧派と木版画のような懐かし系の二種類に綺麗に分かれていました。
全員が一人ずつ分けて作品が展示されており、近くに作者コメントと略歴、切る時に使う紙と道具も書かれていました。
道具には当然のようにカッターナイフやデザインナイフが並ぶ中、一人だけいた「はさみ」がどうにも信じられなかったのですが。
会期中に開催された実演の映像が流れていて、本当にはさみを使って切り出して作られているんだなぁと驚くしかありませんでした。
さすがに普通の工作用ではなく、先が尖った細いはさみです。
ほぼ全員それなりに好みの作品がありましたが、最後に紹介されていた人は切った紙に彩色を施して貼り絵として完成させていて、「 切り絵ではなく貼り絵では ……?」と疑問に感じてしまいました。
もちろん彩色された作品もすごく綺麗でしたが、切り絵として紹介されると「 違う 」と思ってしまいます ……。
企画側は最初の挨拶文で 『 切り絵という言葉の定義は各作者個人に任せる 』 という立場を取っていると名言されていたのですけれども。
今回出展された切り絵は、元々他の美術館にあった所蔵品だそうです。
名前は失念してしまいましたが、図録に書いてあるはず。
載せた写真は、記事冒頭に載せた題名の写真の周りにある切り絵です。
ネックレスのようになっていて、量産品が販売されていました。
4. 常設展
特別展と同じフロアにあり、壁で区切られて始まる常設展の感想です。内容は、ナポレオンの戴冠式で使われた王妃の再現ドレスを目玉に、西洋女性ファッション史の概観でした。
後半の順路は謎でしたが、無料のパンフレットもあり良かったです。
各年代の再現衣装パターン(服の型紙)も売っているのは、『 ファッション 』 を冠した美術館だけあるなと面白く感じました。
後半はブランドやパタンナーの名前が明記されているのですが、ディオールもシャネルも全く好みではありませんでした……。
卒業した芸術系大学に併設されていたファッション系のために図書館に入っていた季刊のハイファッション雑誌 『 MODE et MODE 』 で春夏と秋冬の展示会を追いかけていました。
その時の印象から、展示会はパリが一番、
NYと東京が常識的だけど地味でつまらないという認識です。
パリやロンドンなどで発表されるブランドの、外に着て歩けない謎のセンスが好きす。
ブランドとしては好きなコム・デ・ギャルソンのパタンナーも出ていましたが、こちらもあまり好みではありませんでした ……。
シャネルの解説に、二十代の若さでディオールのトップデザイナーになった人が立ち上げたと書いていましたが、ブランドのメインデザイナーが考える『 ブランドらしさ 』 とは何なのかに疑問を抱きました。
元のブランド、例えばディオールだったら『 ディオールらしいデザイン 』に縛られたりするのか、それともトップデザイナーなら 『 自分の個性 』(好み)を人のブランドで爆発させても構わないのでしょうか。
5. 特別室
入場料が不要そうな場所にあった特別室の感想です。
特別室は、名誉館長らしいコシノヒロコのための部屋です。
このマネキンと、衣装デザインを考えるために描いたと思われる、30cmに満たない小さな油絵が数枚展示されていました。
注意書きも何もなかったので写真を撮ってきましたが、大丈夫だったのでしょうか ……。
6. グッズ
出展作品が全て現代作家の割には珍しく、図録も絵葉書も売っていたので買いました。
ただ、本物の切り絵っぽさというか、この作品は本当に紙を切って作っているんだなという雰囲気が写真?になると失われてしまうのが残念です ……。
これは告知ポスターですが、文字のない切り絵が展示されていました。
余談。
美術館を出た頃に 『入館者通算一万人目 』 の男性が入館していました。
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