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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 美術鑑賞 > 京都円山四条派美の系譜展に行きました
この記事は、美術館特別展の鑑賞記録です。



今回行ったのは小林美術館。
「京都円山四条派 美の系譜」展です。
小林美術館 公式サイト

【目次】

  1. きっかけ
  2. 特別展の感想
  3. 常設展の感想1:日本画
  4. 常設展の感想2:洋画
  5. 常設展の感想3:参考資料
  6. 喫茶店
  7. 売店

1. きっかけ

現住地の近くを通る路面電車の阪堺線の終点「浜寺公園駅」の近くに美術館があるらしい、と親から教えられたので、会期終了直前の一月二十八日に行きました。
常設展の冒頭にあった文章によると、塗装会社辺りの社長による私設美術館のようです。

開館は二〇一六年の六月なので、ほんの最近……というか、今回の特別展が開館記念の次ぐらいでしょうか。
六月末頃に美術館の存在を聞いたので、親は開館のニュースで知ったのでしょう。

2. 特別展の感想

まずは特別展から感想を思いつくままに。

円山四条派!大好きです。
和美が一番好きな日本画家、竹内 栖鳳が四条派の末裔、幸野 楳嶺の門下なのです。
ちなみに竹内 栖鳳自身も一応円山四条派に分類されます。
今回出展されていた竹内 栖鳳の絵は微妙でしたが……。

円山派の始祖、円山応挙の鶴や烏。
呉春の山桜、国井応陽の松、上村松園の美人画辺りが印象的でした。
雪を被った松はハズレがないのかなぁと思っていたら、応挙の模写だそうです。
上村松園の美人画は安定して綺麗ですね。
黒々とした墨で描かれた烏も個人的に好きな題材です。

最後に円山四条派の系譜がありました。
上村松園は円山派の鈴木 松年の弟子らしいですが、後に四条派の幸野 楳嶺、兄弟子の竹内 栖鳳に学んでいるので、単純に円山派に分類されると違和感しかありません。
今検索したところ、鈴木松年と幸野楳嶺は仲が悪かったそうです。

展示替えがあったようで、前期に展示されていた菊池契月の紫式部も見たかったのですが、円山応挙の烏や呉春の山桜が後期のみ展示なので、両方行きたかったです。(結論)
前期には竹内栖鳳の烏もあったようですし……。

橋本関雪がなぜか山口華楊と混ざるなぁと思っていたのですが、よく考えたら橋本関雪って兵庫県立美術館の特別展に行こうと思っていたのに寝坊して逃したやつだ。
ある程度の数をまとめてちゃんと見ていないと覚えていないのですよ……。
山口華楊は京都近代美術館に見に行ったのですが、両方とも動物画が得意だそうです。

3. 常設展の感想1:日本画

次は常設展「四季の万華鏡 ー 秋のささやき、冬のきらめき ー」
横山大観の富士山が小品ながら、綺麗さの中に畏れも感じさせて良かったです。
同じく平山郁夫の富士山も。

平山郁夫は、和美が中学校の時に初めて自分から「見に行きたい」と思った画家なので印象深いです。
(なのに見に行った絵の記憶が全くありませんが……)
その告知ポスター(五重塔に桜)の印象が強くて、代表シリーズでもある有名なシルクロードの絵があまり好きになれません。

上村淳之……未だに名前の読み方が覚えられません。
「あつし」と読むそうです。
奈良市学園前にある松柏美術館の館長で、上村松園の孫、同じく日本画家の上村松篁の子です。
並べると親の方が上手いなあと感じてしまいますが、単品で見るとやっぱり綺麗ですね。

国府克「田圃の木」も綺麗でした。
この人は全く知らなかったので、覚えておかないと。

4. 常設展の感想2:洋画

常設展の端に「洋画コレクション」として四枚ほど梅原 龍三郎が出ていました。
今度あべのハルカス美術館で開催される特別展を見に行こうかどうか迷っているのですが……。
やっぱり絵上手くないよなぁ。
ルノワールの弟子らしいですが、ルノワールも割とふわっと雰囲気で流す系統ですし。

全く知らない画家の特別展でも、行ったら行ったで数枚は良いなと感じる絵がありますし、ポスターや告知のチラシに載る有名な作品より、小品の方が好みに合う事が多いので結局行くとは思いますが。
(和美がやたらと特別展に行く理由の一つです)

5. 常設展の感想3:参考資料

常設展の最後に、参考資料として文化勲章を受勲した日本画家の一覧がありました。
東山魁夷と平山郁夫が並び称される事が多い気がするのですが、東山魁夷の方がかなり早く受勲していたようです。なぜだ。
ちなみに初回の文化勲章は竹内栖鳳と横山大観です。

6. 喫茶店

一階に併設されている喫茶店で、お昼ご飯代わりにお餅とお茶のセットを頂いて終了しました。

7. 売店

入り口にある売店の感想。
美術館の所蔵品図録を!早く!出してください!!!

受付の方に尋ねたところ、没後から五十年が経過していない(= 著作権が切れていない)画家が多いため出せない、との事でした。
上村 淳之に至っては没後五十年どころか存命の現役画家ですしね……。

でも絵葉書があるなら図録も出せるでしょ!!!出してください!!!

ちなみに売店では、現代作家による即売式の小型画廊もありました。
ほわっとした絵柄が多いですね。
以上です。
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書いている人:七海 和美
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PV数より共感が欲しい。
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