気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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六月も下旬になりましたが、G.W.に行った美術館の鑑賞記事を今更アップします。
図録を買ってからか、せめて展示目録を見ながら書きたかったのですが……。
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G.W.も終わりかけの五月五日。
大阪は中之島にある国立国際美術館で開催されていた、『トラベラー まだ見ぬ地を踏むために 』 展に行きました。
現代アートに限らず、映像作品が苦手です。
こんにちは、和美です。
五月五日は土曜日、金曜日と土曜日の夜に実施されている延長開館の恩恵を受けました。
ありがとうございます。
一作目は、Instagramの公式アカウントで繰り返し投稿されていた作品。
写真ではガラスか何かを重ねて展示されているのかなと想像していたのですが。
50cmぐらいの間隔で並べられた自動ドアに作品が描かれている作品です。
当日予約制で通り抜けもあったのですが、行くのが遅くて参加出来ませんでした……。
展示室で学芸員の方から音声ガイドのような再生機を借りて、壁に貼られた作者名と題名を見ながらひたすら聴くという鑑賞方法です。
一人何分という制限時間もないらしい上に、日本語以外にも英語や中国語やフランス語だかイタリア語だか分からない言語が翻訳もなく入っていたので、二十人ぐらい聞いたところで全員を聴くのを諦めたのですが。
(他の方に 「 全員分聴くと二時間程掛かる 」 と説明しているのを耳にしました )
音声作品の中に 「 Natural 」 という題名で、水の音などの自然環境音を提供した人がいました。
ただ、借りた再生機がすごく音質が悪くて、自然とは程遠い、耳につく機械っぽい音になってしまっていまして。
この音は作者の意図するところではないんだろうな……と思いました……。
音楽でも、CDや配信やYouTube転載などで音質が変わったのを聴いて 「 こんなの俺が作った曲じゃない!」 と憤慨する作者もいるのでしょうか。
意図がよく分からないのですが綺麗でした。
これのすぐ近くに展示されていた、同じ人の立体可動作品に色々考えてしまいました。
膝をついた人の形をした針金が、中心の棒から伸びる糸で結ばれていて、円形の台座が回ります。
針金の人は糸からは逃れられないのに、中心の棒に糸が引っかかって立ち上がれそうなのに立てない状態です。
糸が縛られた運命、台座が環境を象徴して、自分の上手く行かない人生に重なりました……。
『 アンデパンダン展 』 という前衛芸術が好きで、特別展を見に行ってから二年間、関係作家の画廊の写真とメモを取り続けた記録集だそうです。
いつ開催されたか分からなくなっていた特別展や、写真でしか残っていない作品などがあるそうです。
三冊中二冊が本人作品で、最後の一冊は記録を元に他の方がまとめたのですが。
ご本人がメモ魔を自称する通り、ちゃんとメモや記録に残せる性格が羨ましいです。
いつ行ったか覚えていない特別展が多いので、可能な限りブログ記事に残したいのですが、それすらままならない状態です。
最近はMastodonの美術館専用アカウントで当日にメモだけは残していますが……。
映像作品は良さが全く理解できなくて嫌いです。
アルベルト・ジャコメッティの恋人だった人の子供のインタビュー映像なんて、芸術作品とは思えませんでした。
( 資料的な価値はあるかと思いますが…… )
ジャコメッティではない他の彫刻家だったら見なかったな、と思います。
『 無音の合唱 』、『 無音の獅子舞 』、『 無音の弦楽四重奏 』 の三部作です。
まずは 『 無音の合唱 』
声にならない声で合唱しているのですが、楽譜にはどんな指示が書かれているのでしょうか。
次が 『 無音の獅子舞 』
……獅子舞って元から喋ったり吠えたりする印象がありませんが。
本物の獅子舞は機会がなく見た事がなかったのですが、映像では二体の獅子舞が二台並んだ平均台や机の上に飛び乗って踊っていたのがすごかったです。
中の人は、体型的には小学生か中学生ぐらい。
下半身だけ獅子舞の足の衣装を着ていたので、飛び上がった時などに上半身が見えて現実に戻ってしまうのが残念でした……。
全身着ぐるみだったら没頭できたのに。
最後が 『 無音の弦楽四重奏 』
弾いているフリ、だったかな……。
記憶が既に曖昧な上、上記の二作品の印象が強烈です。
あと女性が楽器を弾いている場面を拡大して撮影した作品も。
何がやりたいんだろう……?と不思議です。
床に穴が開いていて、その穴から人が出てきたりした映像作品もありました。
写真が鑑賞券に使われていましたが、何だったんだろう。
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女性学芸員の方(なのかな?同じ服装でした)がマイクもなしに生で歌声を披露されている事に途中で気づきました。
作品名は不明なままですが …… 音楽も芸術の重要な一分野ですね。
・小説を暗記する
事前応募制で、二時間程掛けて学芸員の方から教えられた一本の小説を暗記するという鑑賞者参加型の作品がありました。
和美が行ったのは会期終了前日だったので募集も当然終わっていたのですが …… どんな小説なのか、覚え切れなかった参加者はいたのかが疑問です。
入口で貸されるiPhoneとヘッドホンをつけて10m程の廊下を歩くと、床の場所によって様々な音が聞こえてくるという作品です。
カメラのレンズ部分は隠さないでくださいとの注記があったので、カメラで位置情報を取得しているのでしょうか。
交響曲という名前の通り、歌舞伎のような声から始まり、活気のある市場、雨の音、子供達が遊ぶ声、道路を走る車の音、と大阪らしい音が楽しめました。
音が切り替わる場所を探してみたのですが、結局分からないままです ……。
国立国際美術館と同じ肥後橋駅だった事に、帰りに気づきました。
(特別展の広告看板に 『 美術館はこちら 』 と書かれていました)
場所を調べていなくて逸してしまった開館記念特別展は、国立国際と併せて行けたんじゃ …… とショックです。
開館特別記念展は約一年間に渡って開催されているのですが、第一期がコレクション展、第二期は金を使った作品のようなので第一期に行きたかったのです。
国立国際美術館の収集・所蔵・展示品は、開館当時から 『 国内外の現代美術を中心とした作品 』 と決まっています。
イギリスで 『 No.9 』 (九番目の芸術 )と呼ばれている 『 漫画 』 がないよなぁと思いました。
特にどの作品をという希望はないのですが、グランフロント大阪のイベントスペースで開催された特別展 『 No.9 』 をここで開催してくれていたら良かったのに、と思いました。
テーマ曲が大嫌いで見に行けなかったのです。
図録を買ってからか、せめて展示目録を見ながら書きたかったのですが……。
G.W.も終わりかけの五月五日。
大阪は中之島にある国立国際美術館で開催されていた、『トラベラー まだ見ぬ地を踏むために 』 展に行きました。
現代アートに限らず、映像作品が苦手です。
こんにちは、和美です。
【目次】
- きっかけ
- 至点
- 茶色
- 記録集
- 映像作品 1:ジャコメッティ
- 映像作品 2:無音
- 映像作品 3:その他
- ポスター作品
- 歌
- 大阪シンフォニー
- 余談 1:中之島香雪美術館
- 余談 2:特別展内容
1. きっかけ
国立国際美術館の今回の特別展はあまり心惹かれる内容ではなかったのですが、『 開館四十周年記念 』 の副題につられて行きました。五月五日は土曜日、金曜日と土曜日の夜に実施されている延長開館の恩恵を受けました。
ありがとうございます。
2. 至点
写真撮影ができる作品が何作かありました。一作目は、Instagramの公式アカウントで繰り返し投稿されていた作品。
写真ではガラスか何かを重ねて展示されているのかなと想像していたのですが。
50cmぐらいの間隔で並べられた自動ドアに作品が描かれている作品です。
当日予約制で通り抜けもあったのですが、行くのが遅くて参加出来ませんでした……。
3. 音声
その次に展示されていた作品は、所蔵品の作家百五十人以上から集めた生音声でした。展示室で学芸員の方から音声ガイドのような再生機を借りて、壁に貼られた作者名と題名を見ながらひたすら聴くという鑑賞方法です。
一人何分という制限時間もないらしい上に、日本語以外にも英語や中国語やフランス語だかイタリア語だか分からない言語が翻訳もなく入っていたので、二十人ぐらい聞いたところで全員を聴くのを諦めたのですが。
(他の方に 「 全員分聴くと二時間程掛かる 」 と説明しているのを耳にしました )
音声作品の中に 「 Natural 」 という題名で、水の音などの自然環境音を提供した人がいました。
ただ、借りた再生機がすごく音質が悪くて、自然とは程遠い、耳につく機械っぽい音になってしまっていまして。
この音は作者の意図するところではないんだろうな……と思いました……。
音楽でも、CDや配信やYouTube転載などで音質が変わったのを聴いて 「 こんなの俺が作った曲じゃない!」 と憤慨する作者もいるのでしょうか。
4. 茶色
こちらも写真撮影可能作品でした。意図がよく分からないのですが綺麗でした。
これのすぐ近くに展示されていた、同じ人の立体可動作品に色々考えてしまいました。
膝をついた人の形をした針金が、中心の棒から伸びる糸で結ばれていて、円形の台座が回ります。
針金の人は糸からは逃れられないのに、中心の棒に糸が引っかかって立ち上がれそうなのに立てない状態です。
糸が縛られた運命、台座が環境を象徴して、自分の上手く行かない人生に重なりました……。
5. 記録集
一般の方が作った、前衛芸術の特別展を記録した作品集がありました。『 アンデパンダン展 』 という前衛芸術が好きで、特別展を見に行ってから二年間、関係作家の画廊の写真とメモを取り続けた記録集だそうです。
いつ開催されたか分からなくなっていた特別展や、写真でしか残っていない作品などがあるそうです。
三冊中二冊が本人作品で、最後の一冊は記録を元に他の方がまとめたのですが。
ご本人がメモ魔を自称する通り、ちゃんとメモや記録に残せる性格が羨ましいです。
いつ行ったか覚えていない特別展が多いので、可能な限りブログ記事に残したいのですが、それすらままならない状態です。
最近はMastodonの美術館専用アカウントで当日にメモだけは残していますが……。
6. 映像作品 1:ジャコメッティ
この後の作品は、近代芸術を専門に収集する国立国際美術館の真髄を見た気がしました。映像作品は良さが全く理解できなくて嫌いです。
アルベルト・ジャコメッティの恋人だった人の子供のインタビュー映像なんて、芸術作品とは思えませんでした。
( 資料的な価値はあるかと思いますが…… )
ジャコメッティではない他の彫刻家だったら見なかったな、と思います。
7. 映像作品 2:無音
上述の通り映像作品は苦手なのですが、無音のシリーズはすごく良かったです。『 無音の合唱 』、『 無音の獅子舞 』、『 無音の弦楽四重奏 』 の三部作です。
まずは 『 無音の合唱 』
声にならない声で合唱しているのですが、楽譜にはどんな指示が書かれているのでしょうか。
次が 『 無音の獅子舞 』
……獅子舞って元から喋ったり吠えたりする印象がありませんが。
本物の獅子舞は機会がなく見た事がなかったのですが、映像では二体の獅子舞が二台並んだ平均台や机の上に飛び乗って踊っていたのがすごかったです。
中の人は、体型的には小学生か中学生ぐらい。
下半身だけ獅子舞の足の衣装を着ていたので、飛び上がった時などに上半身が見えて現実に戻ってしまうのが残念でした……。
全身着ぐるみだったら没頭できたのに。
最後が 『 無音の弦楽四重奏 』
弾いているフリ、だったかな……。
記憶が既に曖昧な上、上記の二作品の印象が強烈です。
8. 映像作品 3:その他
長くて疲れてきたので途中で離脱したのですが、鷹?が笛の音に反応する作品も印象的でした。あと女性が楽器を弾いている場面を拡大して撮影した作品も。
何がやりたいんだろう……?と不思議です。
床に穴が開いていて、その穴から人が出てきたりした映像作品もありました。
写真が鑑賞券に使われていましたが、何だったんだろう。
9. ポスター作品
ポスターに使われていた作品は、天井から謎の石がぶら下がっているだけ …… だったのですが、パフォーマンスの時間が書かれていたので何かあったのでしょうね。10. 歌
歌詞が全く分からないアカペラの歌がずっと響き渡っていたので、何かの作品なんだろうなーとぼんやり思っていたのですが。女性学芸員の方(なのかな?同じ服装でした)がマイクもなしに生で歌声を披露されている事に途中で気づきました。
作品名は不明なままですが …… 音楽も芸術の重要な一分野ですね。
11. その他
他に印象に残っている作品を挙げておきます。・小説を暗記する
事前応募制で、二時間程掛けて学芸員の方から教えられた一本の小説を暗記するという鑑賞者参加型の作品がありました。
和美が行ったのは会期終了前日だったので募集も当然終わっていたのですが …… どんな小説なのか、覚え切れなかった参加者はいたのかが疑問です。
12. 大阪シンフォニー
最後に体験しましたが、これは何度でも行きたくなりました。入口で貸されるiPhoneとヘッドホンをつけて10m程の廊下を歩くと、床の場所によって様々な音が聞こえてくるという作品です。
カメラのレンズ部分は隠さないでくださいとの注記があったので、カメラで位置情報を取得しているのでしょうか。
交響曲という名前の通り、歌舞伎のような声から始まり、活気のある市場、雨の音、子供達が遊ぶ声、道路を走る車の音、と大阪らしい音が楽しめました。
音が切り替わる場所を探してみたのですが、結局分からないままです ……。
13. 余談 1:中之島香雪美術館
今年二〇一八年の二月に新しく開館した 中之島 香雪 美術館ってどこにあるんだろうと思っていたのですが。国立国際美術館と同じ肥後橋駅だった事に、帰りに気づきました。
(特別展の広告看板に 『 美術館はこちら 』 と書かれていました)
場所を調べていなくて逸してしまった開館記念特別展は、国立国際と併せて行けたんじゃ …… とショックです。
開館特別記念展は約一年間に渡って開催されているのですが、第一期がコレクション展、第二期は金を使った作品のようなので第一期に行きたかったのです。
14. 余談 2:特別展内容
帰り道にぼんやり考えていた事その二。国立国際美術館の収集・所蔵・展示品は、開館当時から 『 国内外の現代美術を中心とした作品 』 と決まっています。
イギリスで 『 No.9 』 (九番目の芸術 )と呼ばれている 『 漫画 』 がないよなぁと思いました。
特にどの作品をという希望はないのですが、グランフロント大阪のイベントスペースで開催された特別展 『 No.9 』 をここで開催してくれていたら良かったのに、と思いました。
テーマ曲が大嫌いで見に行けなかったのです。
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