気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
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京都市立 堂本印象美術館で開催されていた、『 蘭島閣美術館コレクション 』 展に行ってきました。
こんにちは、和美です。
……あちこちの特別展が九月末から十月初旬で終わってしまうので慌てました。
計画性がほしいです。
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京都で生まれ育った日本画家、堂本 印象の美術館です。
関西では有名な私立大学である立命館や金閣寺、以前行った日本画家の木島 櫻谷の旧居である櫻谷文庫が近いです。
なお、今回の 『 蘭島閣美術館コレクション 〜 京の画家が描く日本画 〜』 はリニューアルオープン記念特別展第二弾に当たります。
…… 第一弾なんて存じ上げませんが。
堂本 印象自体も、名前以外知らないままです。
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という建物で驚きましたが、後ほど見た、晩年に手がけた抽象画に雰囲気がよく似ていました。
しかも、本人の生涯をまとめた映像によると、画家本人が存命中に本人の希望で美術館を作り上げたそう。
きっと堂本印象の好みなのでしょう。
当然に写真が撮れなくて残念でしたが、鑑賞順路を示す、矢印の立て看板オブジェも本人の作品だそうです。
内部のロビーです。
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……普通は特別展からなのですが、順路が分からなくて適当に歩いたら常設展を先に見る事になったのです。
『 花鳥・動物の魅力 』 という題名で、花と動物の特集でした。
≪ 小さな猫 ≫ の猫が不細工で残念でしたが、印象に残ったのは ≪ 霧 ≫ という迷彩服を着た軍人と犬の絵でした。
堂本印象では珍しい戦争の絵だそうです。
絵葉書も所属作品集もないので出品目録から記憶を辿るしかありませんが、他にも ≪ 兎(三思図)≫、≪ 椿と小禽 ≫、≪ 葡萄と栗鼠 ≫ が良かったというメモが残っています。
…… チラシに載っていた兎の絵を見返すと今ひとつに感じたのですが、本物の絵は可愛かったのだと思います。
美術館では、その特別展で気に入った絵葉書を一枚買っているのですが。
本物の絵と比べて 「 こんな絵ではなかったのにな 」 と残念に思う事が多いです。
このチラシも、絵葉書と同様に本物の雰囲気が再現できていないのでしょうね。
ここから本題の特別展です。
『 蘭島閣美術館コレクション 〜 京の日本画家が描く情景 〜』 です。
画像はチラシの表面で、上村松篁の絵です。
広島県は呉市に属する 下蒲刈島島にある美術館:蘭島閣美術館の所蔵品展です。
美術館を含めたいくつかの施設を蘭島文化振興財団という法人が管理しているそう。
……なお 『 蘭島 』 という名前の由来は分かりませんでした。
目当てはチラシの裏面に載っていた、橋本関雪の ≪ ふくろう ≫。
色を抑えた寒そうな情景で、木の枝に止まる眠そうなミミズクが可愛らしい絵です。
上記でも書いた通り、チラシで気になった絵が実物とは異なる事も多いですが、本物の絵でも可愛かったです。
あとは中路 融人の ≪ 伊吹 ≫、堂本 元次の ≪ 帆を映して ≫ も良かったというメモだけが残っています……。
こちらの特別展も図録がなく、蘭島閣美術館の所蔵品図録は堂本印象美術館では完売。
蘭島閣美術館に直接問い合わせれば入手できるかもしれませんが、見本を見たところ、出品作のが全て収録されている訳でもありませんでした。
所蔵品図録の掲載基準は分かりませんが、上に挙げた二作は両方とも平成五年と新しい作品なので、著作権の関係上で収録されていない可能性は高いです。
蘭島閣美術館が作品を入手した時期によって掲載が決まっているなら、まだ可能性はありますが……。
ちなみに検索したところ、≪ 伊吹 ≫ は画家の中路 融人本人の故郷である滋賀県(五箇所村)と、隣接する岐阜県の境にある伊吹山系の主峰:伊吹山だそうです。
堂本 元次は苗字から想像した通り、印象の長兄との事でした。
旧居がどこにあるという案内もなく……窓からは京都の端(普通の街並み)を眺めただけでした。
画材は洗っていなくてちょっと汚い桜皿と絵筆が展示されていた程度で、あまり見所はなく。
タブレットを使って見られる、堂本印象の生涯をまとめた映像が一番有り難かったです。
元は日本画をずっと描いていたのですが、日本画家として既に有名になり、いくつもの襖絵などを手掛けてから突然抽象画を描き始めたようです。
ちなみに堂本印象は、有名寺院の襖絵や天井画の作品が、他の画家と比べて格段に多いのが特徴なのだそう。
本人は浄土宗だったかな。
部屋には抽象画の絵付け皿が十枚ほど展示されていて、確かにこの美術館は堂本印象なのだな、とやっと納得しました。
しかし画風を変えた理由については謎のままです……。
次は徳岡 神泉という知らない画家なので、また行きたいなぁと考えています。
こんにちは、和美です。
……あちこちの特別展が九月末から十月初旬で終わってしまうので慌てました。
計画性がほしいです。
【目次】
- はじめに:堂本印象美術館
- 外観
- 常設展
- 特別展
- 最上階
- 最後に
1. はじめに
堂本印象美術館は名前が変わったというニュースを聞いたような……と思っていたのですが、私設から市立に変わってリニューアルオープンだそうです。京都で生まれ育った日本画家、堂本 印象の美術館です。
関西では有名な私立大学である立命館や金閣寺、以前行った日本画家の木島 櫻谷の旧居である櫻谷文庫が近いです。
なお、今回の 『 蘭島閣美術館コレクション 〜 京の画家が描く日本画 〜』 はリニューアルオープン記念特別展第二弾に当たります。
…… 第一弾なんて存じ上げませんが。
堂本 印象自体も、名前以外知らないままです。
2. 外観
美術館の外観が …… どこの現代抽象画家ですかこれは ……。という建物で驚きましたが、後ほど見た、晩年に手がけた抽象画に雰囲気がよく似ていました。
しかも、本人の生涯をまとめた映像によると、画家本人が存命中に本人の希望で美術館を作り上げたそう。
きっと堂本印象の好みなのでしょう。
当然に写真が撮れなくて残念でしたが、鑑賞順路を示す、矢印の立て看板オブジェも本人の作品だそうです。
内部のロビーです。
2. 常設展
まずは常設展から。……普通は特別展からなのですが、順路が分からなくて適当に歩いたら常設展を先に見る事になったのです。
『 花鳥・動物の魅力 』 という題名で、花と動物の特集でした。
≪ 小さな猫 ≫ の猫が不細工で残念でしたが、印象に残ったのは ≪ 霧 ≫ という迷彩服を着た軍人と犬の絵でした。
堂本印象では珍しい戦争の絵だそうです。
絵葉書も所属作品集もないので出品目録から記憶を辿るしかありませんが、他にも ≪ 兎(三思図)≫、≪ 椿と小禽 ≫、≪ 葡萄と栗鼠 ≫ が良かったというメモが残っています。
…… チラシに載っていた兎の絵を見返すと今ひとつに感じたのですが、本物の絵は可愛かったのだと思います。
美術館では、その特別展で気に入った絵葉書を一枚買っているのですが。
本物の絵と比べて 「 こんな絵ではなかったのにな 」 と残念に思う事が多いです。
このチラシも、絵葉書と同様に本物の雰囲気が再現できていないのでしょうね。
3. 特別展
ここから本題の特別展です。
『 蘭島閣美術館コレクション 〜 京の日本画家が描く情景 〜』 です。
画像はチラシの表面で、上村松篁の絵です。
広島県は呉市に属する 下蒲刈島島にある美術館:蘭島閣美術館の所蔵品展です。
美術館を含めたいくつかの施設を蘭島文化振興財団という法人が管理しているそう。
……なお 『 蘭島 』 という名前の由来は分かりませんでした。
目当てはチラシの裏面に載っていた、橋本関雪の ≪ ふくろう ≫。
色を抑えた寒そうな情景で、木の枝に止まる眠そうなミミズクが可愛らしい絵です。
上記でも書いた通り、チラシで気になった絵が実物とは異なる事も多いですが、本物の絵でも可愛かったです。
あとは中路 融人の ≪ 伊吹 ≫、堂本 元次の ≪ 帆を映して ≫ も良かったというメモだけが残っています……。
こちらの特別展も図録がなく、蘭島閣美術館の所蔵品図録は堂本印象美術館では完売。
蘭島閣美術館に直接問い合わせれば入手できるかもしれませんが、見本を見たところ、出品作のが全て収録されている訳でもありませんでした。
所蔵品図録の掲載基準は分かりませんが、上に挙げた二作は両方とも平成五年と新しい作品なので、著作権の関係上で収録されていない可能性は高いです。
蘭島閣美術館が作品を入手した時期によって掲載が決まっているなら、まだ可能性はありますが……。
ちなみに検索したところ、≪ 伊吹 ≫ は画家の中路 融人本人の故郷である滋賀県(五箇所村)と、隣接する岐阜県の境にある伊吹山系の主峰:伊吹山だそうです。
堂本 元次は苗字から想像した通り、印象の長兄との事でした。
4. 最上階
常設展は一階、特別展は一階と二階にあり、 『 旧居が見える窓と画材の展示がある 』 との案内に惹かれて三階へ上ってみました。旧居がどこにあるという案内もなく……窓からは京都の端(普通の街並み)を眺めただけでした。
画材は洗っていなくてちょっと汚い桜皿と絵筆が展示されていた程度で、あまり見所はなく。
タブレットを使って見られる、堂本印象の生涯をまとめた映像が一番有り難かったです。
元は日本画をずっと描いていたのですが、日本画家として既に有名になり、いくつもの襖絵などを手掛けてから突然抽象画を描き始めたようです。
ちなみに堂本印象は、有名寺院の襖絵や天井画の作品が、他の画家と比べて格段に多いのが特徴なのだそう。
本人は浄土宗だったかな。
部屋には抽象画の絵付け皿が十枚ほど展示されていて、確かにこの美術館は堂本印象なのだな、とやっと納得しました。
しかし画風を変えた理由については謎のままです……。
5. 最後に
美術館の一階入り口にある喫茶店で名物らしいプリンを食べて終わりです。次は徳岡 神泉という知らない画家なので、また行きたいなぁと考えています。
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