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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 雑談 > 映画:美女と野獣を観に行きました


実写映画はハリー・ポッターと……炎のゴブレット以来でしょうか。
映画自体を滅多に見ないのですが、誘われればホラーでない限りは行く和美です。

従姉妹に誘われて、映画「美女と野獣」を見て来ました。

以下、映画のネタバレ要素を含みます。

上映回も場所も従姉妹が決めたのに、行く途中に「ところで字幕版で良い?」と確認されて驚きました。
……ディズニーの吹替版なんて、見られた物ではないと思いますが……。
従姉妹も【ちゃんとした】(ここ大事)アニメ好きなので、その辺りは遠慮なく言いました笑

数年前のコナン映画(ゲスト役が出しゃばる。下手)とか、TVアニメ版「アクセルワールド」第一話と第二話(川原 礫先生下手くそだから二度と声当てるな)とか、サマーウォーズを含めた細田守作品(声が薄っぺらい)とか、安定のジブリ(引退詐欺師が今度は無声映画を作るそうです。そっちの方がマシ)とか。
実写映画は字幕版という逃げ道がありますが、アニメは音を消すしか手段がないので困ります。

ハリーポッターは最初に吹替版を見たので、逆に字幕版に違和感を覚えてしまいましたが……。(ちゃんとした配役だとよく起きる現象)
同じディズニー映画だと、アリスインワンダーランドはちゃんとした声優さんの中に一人だけが間違って紛れ込んだらしく、余計に酷いと聞きました。
(字幕版、吹替版とも録画して、まだ見られていません)

パイレーツオブカリビアンはまともでしたが、よくある「売れたから三部作」の果てに「売れたから最後の冒険(最終作とは限らない)」現象で、またかと思いました。

さて、本題の「美女と野獣」
……事前知識は、
・ハリーポッターのハーマイオニー役(時々名前を忘れますが、エマ・ワトソン)が主役。
・薔薇を望んだ末娘のために父が薔薇を盗む→末娘(主人公)が野獣に嫁ぐ→両想い→野獣が王子に戻るという粗筋
・実写版のみ、アニメ版にない同性愛っぽい表現が出てくるらしい(ネットニュースより)
だけでした。
アニメ版は胸を張って未見です。

ここから本格的なネタバレです。

突如歌い出す、ディズニー映画によくあるミュージカル系の演出には相変わらず慣れないものの、なかなか面白かったです。

どれだけハラハラさせられても、最後はハッピーエンドで終わるし。
結局、美女と野獣が結ばれるんでしょ。
というディズニー映画のお決まりって、時々大事ですね!

少女漫画でたまによくある、主人公が最初に片思いしていた相手ではない、違う人と結ばれる話が苦手です。
ラブ・ベリッシュ!とか、カードキャプターさくらとか、おしえて菜花とか、聖☆ドラゴンガールズ・みらくるとか。

……当て馬のガストンに、ベルが惹かれる要素と素振りが全くなかったのは、ある意味残念でしたが……。

冒頭で「綺麗事を言っても、結局人間は顔で決まるのか」とは思いました。
が、この映画に限っては、題名で「美女」と明示されているので仕方がありません。
主人公の名前「ベル」もフランス語で「美女」の意味だそうです。

フランスが舞台となっている割に、登場人物の会話が英語なのは、アメリカ映画のいつもの駄目な典型ですね。
英語以外の言語の存在を認めるって、人種を織り交ぜるより先に対処すべき問題だと思うのですけれど。
召使い達のダンス場面で、人種差別への努力の痕跡が伺えました。

主人公の美女:ベルが読書家、との設定でしたが、あまり読書家とも本が好きとも思えませんでした。
人と外で散歩しながら本を読み上げるって……どんな状況ですか。
あとシェイクスピアは戯曲の脚本のはずなので、小説に分類されると違和感しかありません。
マクベスしか読んだ事がないので、さすがに四大悲劇(他はハムレット、リア王、オセロの三作)程度は読まないといけないのかなとは思いますが……率直に言ってあの文章嫌い。

ちなみに聞くところによると、マクベスは四大悲劇の中でも一番短くて難しいらしいです。
粗筋は面白かったのですが。
(マクベスは名君だったと聞いたのですが、根拠不明なので調べてみたいなと思って十年間放置)

……みんなシェイクスピア好きですね。(漫画:絶園のテンペストを思い返しつつ)

【 森にいる野犬 】
途中、ベルが乗った馬を襲う場面で、野犬達は馬を殺そうとはしていなかったので、野犬達も野獣の召使いで、ベルを逃さないための見張りかと思っていたのですが……全く違っていて驚きました。
野獣が野犬を全員殺してしまったのが、終盤に村人がお城へ容易に攻め込める要因になるのですね。

【 薔薇 】
永遠の冬にも関わらず咲く薔薇(期限を示す赤い薔薇ではなく、父が手折った白い方)も不思議でしたが、一体誰が手入れをしているのでしょうか……。
薔薇は放置していても咲くほど頑丈ではありませんが、召使いの皆様の努力の賜物でしょうか。
そしてベルは雪が積もった庭を、素足を晒して歩いていて寒くないんですか。

そうそう、アニメ版の野獣は見た目でライオンかと思っていたのですが、山羊の角(悪魔によく使われる)が生えていたのですね。

最後、元に戻った召使い達の格好が明らかに古くて、ベルと野獣のその後が心配になりました。
(「本当は怖いグリム童話」眠れる森の美女を参考)
ダンスの時の黄色いドレスは、衣装ダンスの制作でも映画の見せ場となるためか現代的でしたが、初めて晩餐に招待された時に着せた衣装も古かったですし。

【 声と歌の話 】
野獣の声がバリトンかテノールかという低音で良かったです。
女性の声は特に好みがないので何とも言えませんが、男女とも、歌が上手くないと俳優にはなれないのでしょうね……。
中途半端に声が低い上に音痴な和美は羨ましい限りです。

スタッフロールで流れる主題歌は二曲で、先に美女側のハスキーと、こちらも惚れ惚れする低音の野獣側のデュエットでした。
が、最後に流れたのは、野獣が美女を失って、思い出の中でずっと愛し続けるよ、という感じの歌(ベルが父の元へ帰った時の歌です)で、最後暗い雰囲気で終わるなよ!!!と思ってしまいました。
(従姉妹には「歌詞読んじゃ駄目な場面」と言われました。笑)

アナと雪の女王の時、松たか子が歌う挿入歌ではなくMay.Jが歌う主題歌が歌番組で流れて、なぜかMay.Jが批難されたのが理解不能でしたが。
ディズニーとの契約で、松たか子版は挿入歌なのでライブなどで歌う権利がないのですよ。
(ちなみにMay.Jが割と好きです。イニシャルがM.J.になる辺りが)
挿入歌と主題歌を、歌手を変えて使い回すディズニーの歌に対する考え方が原因で問題のように感じました。
例えば「美女と野獣」の場合、歌でも「美女と野獣」と歌っていますが、最後は「美女と美男子」になって話が終わりますしね。

……エンディングと挿入歌を変えると、古くは「機動要塞マクロス ~ 愛・おぼえていますか ~」、新しいところだと「THE iDOLM@STER 輝きの向こう側へ!」のように、エンディングの存在が空気にもなりかねませんが……。
挿入歌とエンディングは、それぞれマクロスが「愛・おぼえていますか」と「天使の絵の具」、アイマスが「M@STERPIECE」と「虹色パレット」です。
マクロスはDVDで、アイマスはVideo M@STER版を劇場で見たのですが、両方とも全く覚えていないレベルです。
……アイマスは特典目当てにBGM曲集を買ったのですが、入ってたっけ……?

主題歌を名乗らせるなら、挿入歌を使い回すより、物語を包括するような新曲を出した方がCDも売り上げられて良いと思うのですけれどね。

そんな辺りかなー。

夜の九時から始まる、一番遅いレイトショーで見たので、終わったらグッズショップが閉まっていて残念でした……。
パンフレットとグッズは必ず買いたいです。
(翌日、別の映画館で買いました。下敷きが出てる!(大好き)

後日思い出した事。
ディズニーアニメは日本アニメに比べてリアルな絵柄でやけに滑らかに動きます。
モーションキャプチャーを使っているんだったかな。
そんな絵柄が、ディズニー本体(とオリエンタルランド)のやり口を除いても苦手だったのを思い出しました。

ポット夫人もあっさりした顔になっていましたし、実写版で良かったです。
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