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気ままな一人暮らしの、ささやかな日常
美術鑑賞からプログラムのコードまで、思いつくままに思いついた事を書いています。
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ざっくざく > 雑談 > 手を取り合って
曽根崎心中
手に手を取って……ってもう駆け落ちか心中しか思い浮かびません!笑
中学の時、国語の副教材に載っていた曽根崎心中を暗記しようとして挫折したなぁ、と思い出します。
こんにちは、和美です。
アプリで出されたお題について思った事をつらつら綴るシリーズです。
今回は徳川吉宗とVOCALOIDの話です。

【目次】

  1. 初めに
  2. 国語の授業の思い出
  3. 曽根崎心中の思い出
  4. たとえばこんな手の取り方も
  5. 最後に

1. 初めに

iPhoneアプリ「書く習慣」で出たお題について投稿した内容を整理したのがこの記事です。
参考リンク:iPhoneアプリ「書く習慣」
この日(七月十四日:日曜日)のお題は「手を取り合って」です。

2. 国語の授業の思い出

中学一、二年の時、国語の先生が、教科書に載っている本文を暗誦あんしょうすると成績に反映される仕組みを導入していました。
『枕草子』を例に挙げると、有名な書き出し「春はあけぼの」から「冬はつとめて」の末尾「昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし」に至るまでの全文と割と範囲が長く、一年の時は「誰か覚え切った人はいるのか?」と疑問を抱いていた程でした。
が、二年の時久々に同じ組になった幼馴染が覚えていて驚きました。『平家物語』も長かったのですが、つられて頑張っていました。朱に交われば赤くなる、とはこの事でしょうか。

さすがに二十年経ってもうほとんど忘れましたが、古典の書き出しはそれなりに出てきます。なぜ『源氏物語』がなかった。『伊勢物語』も好きです。かきつばたは縦読み。
この幼馴染は、当時の流行ジャンルだった漫画『封神演義』から、周りを同人とBLの道に次々と引き摺り込んだ類友でもありました。色んな意味で感謝。

3. 曽根崎心中の思い出

曽根崎心中に興味を持った原因は、当時読んだ、『徳川吉宗』の伝記小説の中で出てきたのが多分理由です。
吉宗は時代劇の『暴れん坊将軍』で有名ですが……2002年に終了したのでご存知ない方も多いかも。他の時代劇は全く見ていませんが、『水戸黄門』と『銭形平次』ぐらいは見てみたい。

記憶だけが頼りなので色々間違っている可能性はありますが、その伝記小説内に、吉宗の従兄弟で尾張徳川家の当主(恐らく宗春)が華美禁止令の最中に、こちらも法律で禁止されている曽根崎心中の歌を公式の宴で歌った、という話が出てきます。
これが原因で徳川御三家の大名家が処分された、という重大事件です。
「藩主の座を譲れ」と将軍・吉宗が命令して、宗春が「従兄弟なんだからそんなに細かい事言わなくても」と反論するも通らず、というやり取りがあったはずです。
吉宗も同じ徳川御三家の一つから出てきた分家筋なので、宗春も舐めて掛かっていたというか、「出生順が少し違えば俺が将軍だったのに」という不満もあったとは思います。

吉宗は将軍の在任年数が長く、「天皇も貨幣も変わったのに、江戸のじじい(将軍)だけはまだ変わらない」という内容の狂歌が流行していると知って譲位を決めた話はよく覚えています。
紀州徳川家にいた幼少期の初恋と、将軍になってすぐいくつかの法令を廃止したのと、ご落胤を名乗る偽者が出てきたのと、お米の取引金額をちまちま記録していたのが死後に見つかったというエピソード(これは後書きだった気がします)しか覚えていません。
思い返すと、地味な話ばかり出て来るので、歴史に残りそうな重要な話が記憶から抜け落ちているようです……。
享保の改革とは。

伝記か伝記の体裁を取った小説だったはずなのに、死ぬところまで書いていたっけ、という疑問すら湧いてきました。
譲位後も大御所として長く実権を握ったようなので、すぐに死んだわけでもないようですし。

4. 本の話

ちなみになぜこの本を入手したのかはさっぱり不明です。
自分の部屋にあるので自分で買ったのだろうとは推測していますが……。他にも数冊、買った記憶のない本があるので、まとめ買いしたのだとは思います。日野富子は未読のはず。
どこかのフリーマーケットで一冊十円で全く知らない古い漫画をまとめ買いした時とは別だと思いますし。

軽く調べてみましたが、記憶にある表紙は見当たらなかったので作者も発行年数も不明です。2000年頃に読んだので、古いのは間違いありませんが。
暴れん坊将軍の人気に便乗したのか、表紙は白い馬に乗った吉宗だった気がします。

5. たとえばこんな手の取り方も

こんな理由で暗記に挫折して、かれこれ十年ほど経ってから、VOCALOIDでそのまんま「曽根崎心中」という題名の歌が発表されて、しかも近松門左衛門の歌詞が使われた、なんて方法で部分的に覚えるとは、当時の私も想像だにしていませんでした。
一般販売されたメジャーデビューCDにも収録されています。

手に手を取り合って……と言いつつ、曽根崎心中の道行の章を読む限り、絶命の時は「哀れと言うにも余りあり」と言うほど苦しんだようですが。
曽根崎心中の原文はこちら。
参考リンク:『曾根崎心中』より徳兵衛お初 道行:二階の窓から
「死は孤独なものだ」は「マリア様がみてる」の「いばらの森」に出て来た文章でしたっけ?

……『曽根崎心中』は男女の悲恋なのに、出す話が両方とも百合(女性同士の恋愛)とはどういう事なのでしょうか。
VOCALOIDの方はミクとリンの「百合ジナル」シリーズ、マリみての方は本文の終盤のネタバレになりますが、戦前に起きた女学生心中未遂事件。
マリみては続編が二冊と番外編が三冊程出ていることに気づいたので探したいです。

手に手を取り合って、の表現は、今好きなジャンル「魔法世界の受付嬢になりたいです」(小説家になろう初出。書籍化済み、漫画連載中)の電子書籍版限定書き下ろし話にも出てきます。これが挙げた中では一番幸せな話でしょうか。
現在連載中の新章でも、結婚まではしてくれないらしいですが……本編の後書きを読んだ限り、作者様、意外と予定は未定のようですし。どんな終わり方を想定していたんだろう、当初。と果てしなく疑問。

手に手を取り合って、ではありませんが、ギャルゲー(もしくはアニメ)『リトルバスターズ!』の同名OP、一番の歌い出しが「ひとりが辛いから ふたつの手をつないだ」もそれっぽいなと思い出しました。
「きみもひとり 僕もひとり/みんなが孤独でいるんだ この輪の中でもう気づかないうちに」と一番を完全否定してくる二番のサビの歌詞もとても好きです。だーまえ。

6. 終わりに

ほとんど曽根崎心中……ではなくて徳川吉宗の話でした。
詳しい話を覚えていないので、実家に帰ったら読み直そうと思いました。
さて、今年は何日に帰ろうか。
曽根崎心中
トップの画像は基本的に写真ACかイラストACなのですが、良い画像がなかったので仕事帰りに寄って撮ってきました。
この像を探すのに神社の中で迷子になったのは内緒。
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書いている人:七海 和美
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更新少な目なサイトの1コンテンツだったはずが、独立コンテンツに。
PV数より共感が欲しい。
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